<2012年10月に書いた以下の記事を復刻します。>
キスカ島
戦史に詳しい人はとっくにご存知のはずだが、太平洋戦争中にアリューシャン列島のキスカ島から、日本軍の守備隊5200人余りが1人残らず無事に生還するという“快挙”があった。この史実を題材にした映画(DVD)を最近見たばかりなので、どうしても書きたくなった。
日本の戦争映画というと、玉砕・玉砕・玉砕の物語が多いが、玉砕は最も悲劇的で最悪のパターンである。ただ、そういう映画を見ると胸にジ~ンときて涙がこぼれてくる。 これに対して、映画『太平洋奇跡の作戦 キスカ』は、強力な米軍の包囲網下で、“濃霧”を利用して決死の救出作戦を行なう物語だ。もちろん、幸運にも恵まれたが、運を味方にして綿密な作戦が成功した。このキスカ撤退作戦は、後にアメリカ軍をも感嘆させた。結果的に、100%完全な撤退だったからである。 日本軍の犠牲者はゼロだった。これに対して、アメリカ軍は当然 日本軍がいるものと思い込み、誤った発砲を繰り返し、同士討ちで約100人もの犠牲者を出した。この撤退作戦を指揮したのは、木村昌福(まさとみ)海軍中将であった。 キスカ撤退作戦に関する記事もリンクしておく。(2012年10月11日)
玉砕の話はイヤというほど聞いていますが、こういうこともあったことは救いになりますね。
これは、戦争映画で、ドンパチもありますが、色恋沙汰もあります。
梶と美智子の純愛もあります。
その意味ではフェミニズム映画で、そこが女性にも受けて、大ベストセラーになった理由だと思います。
何部作もあったから全部は見ていないと思いますが、ところどころ今でもよく覚えています。
俳優も大勢出ていましたが、なんと言っても仲代達矢が印象に残っています。令和の現代では、ああいう映画はもう作れないでしょう。