矢嶋武弘・Takehiroの部屋

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摩周湖

2024年12月03日 14時37分12秒 | 自然

<2008年11月に行った北海道の摩周湖が忘れられないので、以下に写真と当時の記事を掲載します。>

☆ 先月後半、格安ツアーで北海道各地を周ってきたが、最も印象に残った所に摩周湖(ましゅうこ)がある。“霧の摩周湖”として有名だが、30数年前の真夏に訪れた時も湖全体に霧が立ち込めて全く見えなかった。夏は特に霧に覆われるというので、初冬の季節なら湖が見られるのではと淡い期待を抱いて訪れた。
湖に近づくにつれて上空に霧が出ていたので、今度も美しい摩周湖は見られないのではと心配になった。すると、バスガイドさんが「やんごとない人が訪れると霧が立ち込めるのですよ。平民が見に来ると湖が見られるかもしれません」と変なことを言った。皆がいぶかしんでいると、彼女は「昔、昭和天皇は5回も見に来られたのですが、5回とも霧に覆われて湖が見られなかったのです」と説明した。やんごとない人が訪れると霧が立ち込めるとはそういう意味なのかと思った。それにしても、5回も湖を見に来て、いずれも見られなかったというのは何と運の悪い人だろう、われわれは平民だから見られるだろうと、口さがないツアー客らがしゃべっているうちにバスが展望台に着いた。
外は厳しい寒風が吹きすさび、冷気が肌に突き刺すように感じられる。皆が身を震わせながら展望台に上ると、眼下に真っ青に澄み切った湖が広がっていた。「わあ~、きれい!」などの感嘆の声が一斉に上がる。摩周湖は世界屈指の透明度を誇っているが、その静けさと厳かさは何か神秘的な感じがする。早速、皆で記念撮影をしたり湖の景観を楽しんだが、寒い烈風に身も凍えるような気分だった。


摩周湖はかつて透明度41,6メートルを記録し世界一を誇ったが、プランクトンが発生しヒメマスやニジマスを放流したためか、今では透明度が少し落ちたそうだ。しかし、コバルトブルーの湖面は旭日に輝き神秘的な佇まいを見せていた。真冬になると、霧氷が樹枝に衝突し樹氷や樹霜といった現象が見られるという。そうなると、もっと神々しい景観が広がるのだろう。
私は寒さに震えながら展望台を下りたが、真っ青な摩周湖を見ることが出来てとにかく本望だった。(2008年12月14日)

蛇足・・・寒さに震えて


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (おキヨ)
2020-01-18 12:15:25
やんごとなきお方でなくて良かったですね。摩周湖をご覧に慣れたのですもの^^
私は3度とも夫の夏休みを利用したので夏場に行きました。ですから摩周湖が霧にすぐ隠れる〔ちょっとだけよ!〕常態か、または最初から霧で真っ白という・・・。季節を選ばないと摩周湖は観られませんね。
でも・・・北海道の11月は寒がりの私、行けそうもありません(~_~;)
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寒さに震えながら (矢嶋武弘)
2020-01-18 16:05:47
摩周湖のほぼ全景を見られたのは幸運でしたが、とにかくすごく寒かったですね。11月では無理もありません。
若い頃、真夏に行って何も見えなかったのですから、とにかく良かったです。
寒さに震えながら見るのも悪くありませんよ。でも、この歳ではやはりやめましょう(笑)。
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