赤く実って・・・

ヤブヘビイチゴ[藪蛇苺]（バラ科）
本州～四国、九州の藪や林縁に生える多年草。地表面を這う匍匐茎で増えます。葉は3小葉からなり、濃緑色で長い葉柄があります。基部には托葉があり、小葉は菱形状楕円形で鋸歯は重鋸歯になりません。
4～6月、黄色の5弁花を咲かせます。萼片は三角状で、その外側に葉状の副萼片が5個ずつ重なって付きます。この副萼片は花弁より大きく目立ちます。
花も終わって、道端の藪ではヤブヘビイチゴの赤い実が目立ちます。これはオランダイチゴと同じように、花床の発達した偽果です。本当の果実は痩果で、表面についている粒々がそれになります。
ヤブヘビイチゴの痩果の表面には、小突起がありません。艶々していて、ヘビイチゴとの区別点にもなります。
この偽果は、有毒ではありませんが、美味しいものでもありません。随分昔に一度だけ味見をしたことがありますが、あえてそれはしなくて良いと思います。

５月下旬　横浜市内にて

実り僅かに・・・

トウグミ[唐茱萸]（グミ科）
林縁の道端では、こんな見ることができました。
これはトウグミでしょうか。
何度かここで花を見ていますが、実の様子を見るのは本当に久しぶりです。見た記憶さえ定かではなかったので、家に帰って過去のファイルを確認してしまいました。
このトウグミは、高さ3mはあると思います。手の届く所には実は生っていなかったので、残念ながら味見はできませんでした。
それにしても、実の数が少ないです。疎らな感じで生っているので、味見どころか実を撮ることさえ難しかったです。やや大きめの実ですが、鳥たちにでも食べられた後なのでしょうか。
実を見てもちょっと残念な印象です。

2011年の花

５月下旬　横浜市内にて

花後の楽しみ・・・

アケビ[木通]（アケビ科）
畑の脇の茂みで、アケビの若い実を見つけました。
今年は花を見る機会がなかったのですが、これからの楽しみが増えました。
ここだけで5～6個の実が見られます。その他にもいくつか塊があったので、秋に熟すころまでどれくらいの実が残っているか気になりますね。
6年前、この近くでよく熟した実を撮ったことがあります。その後何度も通っている所ですが、残念ながら実に出会えたのはその時だけなのです。
この秋は、久しぶりに実の熟した様子を観察してみたいですね。

2009年の実

５月下旬　横浜市内にて

花のあとには・・・ヒトリシズカ

ヒトリシズカ［一人静］（センリョウ科）
今年は花を見る機会がなかったヒトリシズカ、花も終わってこんな姿をしていました。
花の咲く頃は、まだ葉も若く色も薄めで、軟らかい感じがしますが、花が終わると葉も展開が終わって色も濃くなり、印象が変わります。
やはり花の咲く頃の方が、綺麗な姿をしているでしょうか。
このヒトリシズカの近くで、ホタルカズラの群生を見つけました。こちらも花はとっくに終わっていますが、今年は見る機会を逃しました。
この場所はよく通る所ですが、ホタルカズラに今まで気付くことがなかったのです。相変わらず観察力が足りません。
来年は花の咲く様子を見に行きたいですね。

2012年の花

５月下旬　横浜市内にて

花のあとには・・・

ムクノキ［椋木］（ニレ科）
こちらの実は、まだ熟していないようです。
ムクノキ、秋には黒く熟した実を目当てに、たくさんの鳥たちが集まってきます。
緑にあふれている今は、それほど賑やかではありません。鳥たちも食べ頃はわかっているようですね。
以前にも載せましたが、ムクノキの葉の表面はざらついていて、昔はやすりとして使われていたそうです。そんな葉の様子を確認するのも楽しいですね。

５月下旬　横浜市内にて