自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

実りの季節に・・・

2015-06-07 18:38:00 | お散歩
マグワ[真桑](クワ科)
畑の脇を歩いていると、道端に植えられたクワの木に実が生っていました。
花柱が目立たないので、これはマグワでしょう。
この辺りは昔、養蚕が盛んだったので、今でもクワの木があちらこちらで見ることができます。
子供たちが小学生の時に、蚕を育てていて、道端のクワの葉を採ってきて餌としたものです。
このクワの実は、ひとつだけ色濃く熟していましたが、このままでは味見する気になりません。
実を好むものがたくさんいるので、むやみに口にはできないのです。
クワの根皮を「桑白皮(ソウハクヒ)」と言って、利尿や去痰に用います。これも身近な薬用植物なのですね。

5月下旬 横浜市内にて

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花の季節に・・・ネズミモチ

2015-06-06 18:45:00 | お散歩
ネズミモチ[鼠黐](モクセイ科)
関東以西の本州~四国、九州、沖縄の暖地の常緑樹林内などに生える常緑低木。庭木や生垣として植えられることもあります。
葉は短い柄があり対生し、楕円形~広卵状楕円形で革質、光沢があります。縁は全縁で、葉先は細くなっています。
5~6月、本年枝の枝先に円錐花序をだし、白色の小花を多数つけます。果実は楕円形で、黒紫色に熟します。
この果実を「女貞子(ジョテイシ)」といい、晩秋から冬にかけて熟したものを採取し、水洗いして天日によく干します。強心や利尿、緩下、強壮、強精薬として古くから用いられてきました。煎じて飲むこともできますが、果実酒として飲むと使いやすいです。
中国原産で、要注意外来生物にも指定されているトウネズミモチとよく似ていますが、花の季節がトウネズミモチの方がやや遅いです。葉の形にも違いがあり、葉先が次第に細くなって長く尖ります。また葉を日に透かすと葉脈が透けて見えます。果実もトウネズミモチの方が丸い感じで、表面はなめらかです。
この花は生け垣として庭先に植えられていたものです。身近な薬用植物、こんな所にもあるんですね。

5月下旬 横浜市内にて

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二色の花が・・・

2015-06-05 18:45:00 | お散歩
ハコネウツギ[箱根空木](スイカズラ科)
自然公園にある遊歩道を歩いていると、白と赤の二色の花が咲いていました。
以前春先の様子を載せた、ニシキウツギの花かと思いましたが、どうやら違うようです。
花筒が途中から急に太くなっている、葉の裏に毛が見えない、花柱が花冠から突き出ない、等からハコネウツギに近い花に思えます。
この辺りには自生の物は分布しないようなので、恐らく植えられたものなのでしょう。
どちらの花か気になりますが、綺麗な花には違いありませんね。

5月下旬 横浜市内にて

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花の季節に・・・テイカカズラ

2015-06-04 21:57:00 | お散歩
テイカカズラ[定家葛](キョウチクトウ科)
林の中では、こんな花も盛りを迎えていました。
テイカカズラ、すくっと伸びたスギの幹に、こんもりと茂っているのですが、下から見てもわかるくらいたくさんの花を付けていました。
林床に蔓延っている姿もよく見ますが、こうして幹を伝って上の方まで茂らないと花は咲かないようです。
もっと近くで撮りたかったのですが、これが今のカメラの限界です。
すぐ近くには、もっと花を付けたテイカカズラもあったのですが、林縁の道から少し入った所にあったので、更に小さくしか撮れません。
花の咲き誇る姿を、じっくりとこの目に焼き付けてきた次第です。

2014年の実

5月下旬 横浜市内にて

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これも花期・・・

2015-06-03 21:00:00 | お散歩
カモガヤ[鴨茅](イネ科)
地中海~西アジア原産の多年草。茎は無毛で叢生し、直立します。根茎は短く、匍匐茎は伸ばしません。
葉は線形で長さ10~40cm、葉鞘は無毛~短毛が生えます。
5~8月、茎先に円錐花序を形成します。花序は下方ほど長く10cm以上にもなる枝を斜上させ、枝の先の片面に小穂を密生します。小穂は広楕円形で、2~5個の小花からなります。
果実は楕円形の頴果で、種子と根茎によって繁殖します。
日本には明治初期に牧草としてアメリカから導入されました。英名ではオーチャードグラス orchard grassと言って、今でも利用されています。
牧場から逸出したものが、北海道~九州まで広く分布し、要注意外来生物リストにも記載されています。
カモガヤの花は風媒花で、今の季節花粉をまき散らします。スギやヒノキの花粉症が落ち着いた、この時期の花粉症の原因としても名を馳せていますね。

5月下旬 横浜市内にて

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