NHK熊本県のニュース
伝統の裸まつり みこしが海へ
20日は二十四節気の一つ、寒さが最も厳しくなるころとされる、「大寒」です。
苓北町の神社では伝統の「裸まつり」が行われ、男たちがみこしを担いで海を泳ぎ、1年間の無病息災を願いました。
「裸まつり」は苓北町の上津深江八坂神社におよそ400年前から伝わる祭りで、疫病をしずめようと山伏が冬の海に入って、みそぎをしたのが始まりとされています。
祭りは毎年1月20日に行われていて、胴にさらしを巻いた男たちおよそ30人が神社に集まり、神事のあと朱塗りのみこしを担いで海に入りました。
20日は風が強く、海には白波が立つ荒れもようの天気で、みこしを担いだ男たちは押し寄せる波にもまれながら、およそ200メートルを15分ほどで泳ぎきり、見物に訪れた人たちからは拍手が送られていました。
初めてみこしを担いで海に入った20代の男性は「家族の安全を願って参加しました。みこしを担ぐので精いっぱいで、かなり海水も飲みました」と話していました。
海から上がった男たちは、みこしを担ぎながら地区の家々を回り、この1年間の無病息災を願っていました。
01月20日 15時18分