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イノシシ被害モ~たくさん 天草市が牛放牧 出没減る
2017年09月22日
牛が草を食べ尽くし、見晴らしが良くなった耕作放棄地
イノシシによる農産物の食害を防ごうと、天草市が6月から、農地の周辺にある耕作放棄地で牛を放牧している。牛に雑草を食べてもらうことで見晴らしを良くし、警戒心の強いイノシシが近づかないようにする。イノシシの農地への出没が減るなど効果が出ているといい、市は手応えを感じている。
市によると、イノシシが稲や果樹などを食べる被害は2016年度、市などに届け出があった分だけでも約176トン、被害額約3000万円に上る。
これを受け、市は、牛の放牧による対策事業を実施することにした。同市亀場町の8か所計2・9ヘクタールで、牛用の転落防止柵の設置やダニ対策の野焼きを行った上で、地元の畜産農家が育てている牛を放牧する計画だ。
市は、事業が行われている同町の宇土春登集落に放牧地事前整備費などとして100万円(3年分)を交付した。6月に黒毛和牛2頭を3500平方メートルに放牧したところ、腰の高さまであった草を食べ尽くし、イノシシが畑に出没することがほぼなくなった。
耕作放棄地の有効活用につながる上、餌やふん尿処理の費用の削減のほか、ストレス軽減で牛の発育が良好となるなど、農家にとってもメリットがあるという。
中村五木市長は「イノシシが減っているわけではないが、山の中に追い込むことで里山を守り、農地を保全する効果がある」と話している。市は今後、同事業を他地区にも広げていく予定。
2017年09月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun