下のキーワードを検索して下さい。
1 NHK 熊本県のニュース|NHK NEWS WEB
www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/
土俵の「女人禁制」めぐり意識調査へ 日本相撲協会
4月28日 18時00分大相撲
大相撲の土俵に女性が上がれないという伝統をめぐって議論が起こっていることを受けて日本相撲協会は今後、アンケート調査などを実施し「女人禁制」について検討を行っていくことになりました。
大相撲では今月、京都府舞鶴市で行われた巡業中に土俵上で倒れた市長の救命措置のために土俵に上がった女性に対して担当者が土俵から下りるようアナウンスしたことが批判を集めました。
また、巡業の際に土俵上でのあいさつを断られた兵庫県宝塚市の女性の市長が今月、相撲協会を訪れて女性が土俵に上がれるよう要望するなど、大相撲の「女人禁制」をめぐる議論が起こっています。
この問題について相撲協会は28日、臨時の理事会を開いて意見交換を行い八角理事長の談話としてこれまでの経緯や今後の方針を発表しました。
その中で、女性を土俵に上げない理由については神事を起源としていることや大相撲の伝統などをあげ「土俵は男の戦いの場であり鍛錬の場であるという約束事のもと、土俵に女性が上がることはないという習慣が受け継がれてきた」とし女性を差別する意識はないと強調しています。
そのうえで、「この問題については私どもに時間を与えていただきたい」と述べ、今後、一般の人たちを対象にアンケート調査を行うなどして女性が土俵に上がることについて、検討を続けていく方針を示しました。
このほか、春巡業の「ちびっこ相撲」で女子が参加できなかったことについてはけがを懸念したためであると改めて説明したうえで、「ちびっ子相撲」についてはけがをしない安全なやり方に見直すとともに女子の参加を再検討するとしています。
土俵と女性をめぐる問題の経緯
大相撲の土俵が「女人禁制」となった時期について詳しい文献は残されていませんが、日本相撲協会によりますと、大相撲は五穀豊穣を願う神事を起源としていることや、土俵が「男が上がる神聖な戦いの場」と見なされてきたことが理由だとしています。
相撲協会の八角理事長は談話の中で「土俵は男が必死に戦う場であるという約束事は力士たちにとって当たり前のことになっており、女性が土俵に上がることはないという習慣が受け継がれてきた」と説明しています。
こうした「女人禁制」の伝統をめぐってはたびたび議論が起こってきました。
平成2年には当時の森山眞弓官房長官が土俵上で優勝力士に賜杯を授与することを希望したものの、日本相撲協会に断られました。
また、平成12年に就任した当時の太田房江大阪府知事は春場所の土俵上で府知事賞を授与したいと主張を続けましたが、相撲協会側は認めず、大きな議論を呼びました。
小学生の相撲大会「わんぱく相撲」では、女子児童は地方予選を勝ち抜いても国技館での決勝大会に出場できないことになっています。
こうした中で平成16年から平成18年にかけて東海大学が行った調査では「女人禁制」に反対しないと回答した人がいずれの年も60%を超えていたということで、相撲協会は「女人禁制」を見直すことはありませんでした。
しかし、今月の春巡業で「土俵と女性」をめぐる問題が相次いだことで議論が再燃し、相撲協会は再度、意識調査を行うなどして検討を続けていく方針を示しました。
1 NHK 熊本県のニュース|NHK NEWS WEB
www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/
土俵の「女人禁制」めぐり意識調査へ 日本相撲協会
4月28日 18時00分大相撲
大相撲の土俵に女性が上がれないという伝統をめぐって議論が起こっていることを受けて日本相撲協会は今後、アンケート調査などを実施し「女人禁制」について検討を行っていくことになりました。
大相撲では今月、京都府舞鶴市で行われた巡業中に土俵上で倒れた市長の救命措置のために土俵に上がった女性に対して担当者が土俵から下りるようアナウンスしたことが批判を集めました。
また、巡業の際に土俵上でのあいさつを断られた兵庫県宝塚市の女性の市長が今月、相撲協会を訪れて女性が土俵に上がれるよう要望するなど、大相撲の「女人禁制」をめぐる議論が起こっています。
この問題について相撲協会は28日、臨時の理事会を開いて意見交換を行い八角理事長の談話としてこれまでの経緯や今後の方針を発表しました。
その中で、女性を土俵に上げない理由については神事を起源としていることや大相撲の伝統などをあげ「土俵は男の戦いの場であり鍛錬の場であるという約束事のもと、土俵に女性が上がることはないという習慣が受け継がれてきた」とし女性を差別する意識はないと強調しています。
そのうえで、「この問題については私どもに時間を与えていただきたい」と述べ、今後、一般の人たちを対象にアンケート調査を行うなどして女性が土俵に上がることについて、検討を続けていく方針を示しました。
このほか、春巡業の「ちびっこ相撲」で女子が参加できなかったことについてはけがを懸念したためであると改めて説明したうえで、「ちびっ子相撲」についてはけがをしない安全なやり方に見直すとともに女子の参加を再検討するとしています。
土俵と女性をめぐる問題の経緯
大相撲の土俵が「女人禁制」となった時期について詳しい文献は残されていませんが、日本相撲協会によりますと、大相撲は五穀豊穣を願う神事を起源としていることや、土俵が「男が上がる神聖な戦いの場」と見なされてきたことが理由だとしています。
相撲協会の八角理事長は談話の中で「土俵は男が必死に戦う場であるという約束事は力士たちにとって当たり前のことになっており、女性が土俵に上がることはないという習慣が受け継がれてきた」と説明しています。
こうした「女人禁制」の伝統をめぐってはたびたび議論が起こってきました。
平成2年には当時の森山眞弓官房長官が土俵上で優勝力士に賜杯を授与することを希望したものの、日本相撲協会に断られました。
また、平成12年に就任した当時の太田房江大阪府知事は春場所の土俵上で府知事賞を授与したいと主張を続けましたが、相撲協会側は認めず、大きな議論を呼びました。
小学生の相撲大会「わんぱく相撲」では、女子児童は地方予選を勝ち抜いても国技館での決勝大会に出場できないことになっています。
こうした中で平成16年から平成18年にかけて東海大学が行った調査では「女人禁制」に反対しないと回答した人がいずれの年も60%を超えていたということで、相撲協会は「女人禁制」を見直すことはありませんでした。
しかし、今月の春巡業で「土俵と女性」をめぐる問題が相次いだことで議論が再燃し、相撲協会は再度、意識調査を行うなどして検討を続けていく方針を示しました。