陶器のスピーカーで特許 しょうゆがめ利用、透明感ある音質好評 熊本県上天草市
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1 熊日 陶器のスピーカーで特許 しょうゆがめ利用、透明感ある音質好評 熊本県上天草市
2020/1/14 13:00 (JST)1/14 13:27 (JST)updated
©株式会社熊本日日新聞社
しょうゆがめスピーカーで特許を取得した赤星英継さん=上天草市
植木鉢など身近な素材を使ったスピーカーを製作している熊本県上天草市の会社員赤星英継さん(64)がこのほど、古いしょうゆがめを利用したスピーカーで特許を取得した。
自宅の納屋にあったかめ(高さ約60センチ、直径約30センチ、重さ約20キロ)を材料に製作し、2017年に熊本市であった試聴会に出品。ユニークな外観や透明感のある音質が好評だったことから、事業化も考え18年4月に特許を出願した。
割れやすい陶器のかめに穴を開ける作業が困難だったが、製作は1カ月ほどかかったという。上天草市大矢野町の飲食店「げんこつ村」に試聴機が1セット設置されている。注文も受けるが、課題はかめの入手。状況によっては窯元に新たに製造を依頼するという。
赤星さんは「過去の特許も調べたが、類似するものはなく、特許事務所による試聴でも音質を評価してもらえた。独自性を認めてもらえてうれしい」と話している。(大倉尚隆)
(2020年1月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)