# KKT 離島の物流問題解消に ドローン実証実験 # コロナ禍の消費底上げへ 天草大王の試食会
熊本 2020.12.04 20:35
1 全国の離島で課題となっている「物流」。この問題の解決につなげようと猫の島で知られる上天草市湯島で3日、ドローンによる輸送の実証実験が行われた。
上天草市にある湯島。島で暮らす290人のうち6割が65歳以上の高齢者。湯島で買物が出来るのは商店と酒屋の合わせて3か所しかなく、ほとんどの住民が月に数回定期船に乗って買い出しに出かける。
■島で暮らす人
「若い人はいいけどね、もう87歳だから…」
度々船には乗れない…そんな悩みを解決するため登場したのが…!
■永島由菜アナウンサー
「来た来た!あれは・・ドローンです!ドローンが湯島に向かって飛んできています!」
到着したのは大きさ1メートルほどのドローン。最大5キロの荷物を運べる。今回の実証実験は島の物流問題の解決につなげようと上天草市と民間企業が行った。ドローンで大矢野町から届いたのはパンやお弁当のほか湯島に欠かせない猫のエサなど合わせて約1キロある。
■島で暮らす人
「そんなに飛ぶんだ」 「すごいね、あんなの初めて見たもん」
■島で暮らす中学生
「湯島は船がなくなったら帰ってこれないので、もし帰ってこれなくなった時に着替えとか送れたら便利だなと思った」
ドローンの操縦には民間衛星通信を使った。発射地点と到着地点をあらかじめ設定することで人が操作をせず荷物を運ぶことに日本で初めて成功した。さらに、荷物が届いたとしても湯島にはもう一つ問題が・・
■永島由菜アナウンサー
「湯島の道は両腕を伸ばした位の幅で車が通ることはできません。そして急な坂が非常に多くなっています」
12匹の猫と暮らす森美鈴さん。森さんの家は坂の上にあり、月に数回、40キロもの荷物を一輪車で運ぶ。
■森美鈴さん 「
坂道を上がって来られないから家に上がってくるまでに1回休憩が入る」 「もう大変…。冬場はいいけれど夏が困る」
この悩みを解決するのが車両型ドローン。運ぶのは、猫のエサ10キロ。狭い道も急な坂も軽々と進む。最大150キロまで対応できるという。
■森美鈴さん
「これだけ便利だったら、猫のエサだけじゃなくて他のものにも使える」
■湯島屋 莟和宏社長
「島民の方がこの商品ほしいとボタン押したら、それが自動でドローンで飛んできて、自動で家まで届くと、将来的にそういう形ができたら一番いいかなと思っている。島民も結構期待していただいているので、頑張って進めなくちゃいけないなと思っているところ」
上天草市は2~3年後の導入を目指し今後も検証を進めるという。
2 KKT コロナ禍の消費底上げへ 天草大王の試食会
熊本 2020.12.04 19:24
新型コロナの影響で消費が激減している熊本の地鶏・天草大王を家庭でもっと食べてもらおうと4日、試食会が開かれた。
■参加者
「おいしい すごく柔らかい」 天草市で開かれた試食会。食べているのは、一度絶滅し復元された幻の地鶏・天草大王。地元の人や関係者など40人が参加した。
大きいものは90センチほどにも達するという天草大王。飼育期間が生後120日以上と一般的なブロイラーと比べ2倍以上あり、強いうまみと程よい弾力が魅力といわれる。
しかし新型コロナの影響で飲食店での消費が激減。そこで天草大王生産販売組合などが、家庭でもおいしく食べてもらおうとももの炭火焼やチキン南蛮、水炊きなど9つのレシピを紹介した。
■参加者 「炭火焼が今まではかたいイメージだったが、こんなに柔らかくてジューシーな感じは初めてで思っていたのと全然違うと驚いている」
■天草大王生産販売組合 舩田幸平さん
「(今回)アンケートをとってよりおいしい、好評である料理に関しては加工食品という形で作り、直接消費者に届けるという形で作っていきたい」
今後は精肉だけでなく家庭で簡単に調理できる加工された商品をインターネットで買えるよう環境を整えたいという。