NHK 「裸みこし」は中止 神事のみに
01月20日 11時55分
苓北町で20日、無病息災を願う恒例の「裸まつり」が行われましたが、感染対策のため最大の呼び物の「裸みこし」は中止となり、神事のみを執り行って新型コロナウイルスの終息を祈願しました。
「裸まつり」は苓北町の上津深江八坂神社におよそ400年前から伝わる祭りで、疫病を鎮めようと山伏が冬の海に入ってみそぎをしたのが始まりとされています。
朱塗りのみこしを担いだ、さらし姿の男性たちが冬の海を渡る勇壮な「裸みこし」が祭りの最大の呼び物ですが、ことしは新型コロナの感染防止のため神事のみが執り行われました。
神社には関係者およそ20人が集まり、神職が新型コロナの1日も早い終息を願う祝詞をあげました。
続いて、さらし姿にマスクをつけた男性たちが神社の境内でみこしを担いで、1年の無病息災を願いました。
毎年参加している50代の男性は「疫病退散を願う祭りなので海に入るのが一番だと思います。残念ですが来年はできるようになればいいと思います」と話していました。
また、氏子の70代の男性は「これまで、みこしが海に入らなかったというのは聞いたことがありません。これを機会に1日も早くコロナが終息してほしいです」と話していました。