5月に掲載して以来、久しぶりに花の詩を。今回は季節的には過ぎたが「すみれ」を採り上げて見た。
[花言葉]は小さな愛。温順・謙虚・謙譲・謙遜・うつしみ深さ・控え目・無邪気な恋・愛・思い・純潔・誠実・小さな幸せ・つつましい幸福・貞節、慎み深さ・ひかえめなど多岐にわたる。
◇紫:「貞節」「誠実」
◇白:「誠実」「謙遜」「あどけない恋」「無邪気な恋」
◇黄:「牧歌的な喜び」「慎ましい喜び」
開花時期は、3月初旬から5月上旬で、花の形が大工道具の「墨入れ」に似ていることに由来する説があり、「すみいれ」が「すみれ」へと変化したという。
花はラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつける。5枚の花びらは大きさが同じではなく、下側の1枚が大きい。花茎は根際から出て立ち上がり、上からうつむき加減に下を向いて花を開いている。
昔から山菜としても重宝され、葉は天ぷらにしたり、茹でておひたしや和え物になり、花の部分は酢の物や吸い物に。
すみれと言えば、自然とこんな歌が口からこぼれ出す。
「春 すみれ咲き春を告げる
春 何ゆえ人は汝を待つ
たのし悩ましき
春の夢甘き恋
人の心酔わす
それは汝すみれの咲く春
すみれの花咲くころ
はじめて君を知りぬ
君を想い日ごと夜ごと
悩みしあの日のころ
すみれの花咲くころ
今も心ふるう
忘れな君われらの恋
すみれの花咲くころ
忘れな君われらの恋
すみれの花咲くころ」
(作詞 Fritz Rotter 白井鐵造、作曲 Franz Doelle)
宝塚歌劇団のシンボル曲というかテーマソングとなっているこの曲、甘く切ない歌である。
“すみれ”ってそんな抒情的な香りを醸し出す可憐な花。野に群生するすみれも良いが、小さな花鉢に一輪という“すみれ”も愛おしい。
宝塚歌劇団創立100年を越えた、いろんな記念行事が繰り広げられたが、そこに流れるこの「すみれの花」の歌は人々の心を虜にしまた癒してくれた。
ギリシャ神話にこんな話が残っている。
「美しい娘イオには羊飼いのアティスという許婚がいた。しかし、太陽神アポロンがイオに恋し追いかけまわしていた。すると、女神ディアナがアポロンから守るためイオの姿をスミレに変えた」という。
すみれは古来から愛されていた花で、万葉集にもみられる。
「春の野に菫つみにと来(こ)し我そ
野をなつかしみ 一夜寝にける」(山部赤人)
和歌や俳句にもすみれは多く登場している。
「しばしとて出こし處もあれにけり 蓬のかれ葉董まじりに」(藤原定家)
「古郷の昔の庭を思出でて すみれつみにとくる人もがな」(西行)
「こよひ寝て摘みて帰らむ菫さく 小野の芝生は露しげくとも」(中納言国信)
「故郷の志賀の都のすみれ草 つむ人なしに花やさくらん」(綱吉)
「春の野にさけるすみれをてに摘みて わがふるさとをおもほゆるかな」(良寛)
「山路(やまじ)きてなにやらゆかし 菫草(すみれぐさ)」(松尾芭蕉)
「玉透のガラスうつはの水清み 香ひ菫の花よみがえる」(正岡子規)
[花言葉]は小さな愛。温順・謙虚・謙譲・謙遜・うつしみ深さ・控え目・無邪気な恋・愛・思い・純潔・誠実・小さな幸せ・つつましい幸福・貞節、慎み深さ・ひかえめなど多岐にわたる。
◇紫:「貞節」「誠実」
◇白:「誠実」「謙遜」「あどけない恋」「無邪気な恋」
◇黄:「牧歌的な喜び」「慎ましい喜び」
開花時期は、3月初旬から5月上旬で、花の形が大工道具の「墨入れ」に似ていることに由来する説があり、「すみいれ」が「すみれ」へと変化したという。
花はラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつける。5枚の花びらは大きさが同じではなく、下側の1枚が大きい。花茎は根際から出て立ち上がり、上からうつむき加減に下を向いて花を開いている。
昔から山菜としても重宝され、葉は天ぷらにしたり、茹でておひたしや和え物になり、花の部分は酢の物や吸い物に。
すみれと言えば、自然とこんな歌が口からこぼれ出す。
「春 すみれ咲き春を告げる
春 何ゆえ人は汝を待つ
たのし悩ましき
春の夢甘き恋
人の心酔わす
それは汝すみれの咲く春
すみれの花咲くころ
はじめて君を知りぬ
君を想い日ごと夜ごと
悩みしあの日のころ
すみれの花咲くころ
今も心ふるう
忘れな君われらの恋
すみれの花咲くころ
忘れな君われらの恋
すみれの花咲くころ」
(作詞 Fritz Rotter 白井鐵造、作曲 Franz Doelle)
宝塚歌劇団のシンボル曲というかテーマソングとなっているこの曲、甘く切ない歌である。
“すみれ”ってそんな抒情的な香りを醸し出す可憐な花。野に群生するすみれも良いが、小さな花鉢に一輪という“すみれ”も愛おしい。
宝塚歌劇団創立100年を越えた、いろんな記念行事が繰り広げられたが、そこに流れるこの「すみれの花」の歌は人々の心を虜にしまた癒してくれた。
ギリシャ神話にこんな話が残っている。
「美しい娘イオには羊飼いのアティスという許婚がいた。しかし、太陽神アポロンがイオに恋し追いかけまわしていた。すると、女神ディアナがアポロンから守るためイオの姿をスミレに変えた」という。
すみれは古来から愛されていた花で、万葉集にもみられる。
「春の野に菫つみにと来(こ)し我そ
野をなつかしみ 一夜寝にける」(山部赤人)
和歌や俳句にもすみれは多く登場している。
「しばしとて出こし處もあれにけり 蓬のかれ葉董まじりに」(藤原定家)
「古郷の昔の庭を思出でて すみれつみにとくる人もがな」(西行)
「こよひ寝て摘みて帰らむ菫さく 小野の芝生は露しげくとも」(中納言国信)
「故郷の志賀の都のすみれ草 つむ人なしに花やさくらん」(綱吉)
「春の野にさけるすみれをてに摘みて わがふるさとをおもほゆるかな」(良寛)
「山路(やまじ)きてなにやらゆかし 菫草(すみれぐさ)」(松尾芭蕉)
「玉透のガラスうつはの水清み 香ひ菫の花よみがえる」(正岡子規)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます