気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『山に生きる』

2008年01月18日 | 
丹沢鍋割山荘、草野延孝さんの講演をまとめた全64ページほどの冊子です。

私が初めて鍋割山を登ったのは今から15、6年前、山に登りはじめて3ヶ月目くらいの時でした。

奥多摩など主に友人と歩き始めていたのに、この時はトシちゃんと行っています。うまく?山に連れ出したのですが、トシちゃんはできるだけ歩きたくなくて、二俣までバイク(二人乗り)で入りました。車でどこまで入れるか林道の様子がわからなかったからです。

ダートな林道を走らせるトシちゃん。安定性のない二輪で、私はあなた任せの後ろで掴まりながら左の谷を見ながら行くのですから、山より危険だったかもしれません^_^; 今思うと“あの頃はまだ若かった!(笑)”

しかも地図を持っていたにも関わらず、いきなりの道迷い。こういう時は戻るのが原則ですが、登り返しの嫌いなトシちゃん、先へ先へと行ってしまいます。丹沢でも熊が出ますから後ろにピッタリとついて登っていくのですが藪漕ぎです。まったくもって無謀な登山者でした^_^;

とにかく稜線に出て、この時はもういきなり大勢の人が行きかいホッとしたものです。その後しっかり塔ノ岳へ行ってから鍋割山へも向かったのですからエライ!(笑)

当時の記録より(HP(本家サイト)には最初の頃のはアップしきれていません^_^;)
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(塔ノ岳で)眼下に相模湾を眺めながら、この日もまた最高の気分を味わった。残念ながら丹沢山は諦めて、続いて鍋割山。ここがまたアットホームな山荘があって、なかなか味わいのある山だった。いろいろな催しをし、来月“きのこを食べる会”があるというので後日申し込んだ。山上で氷を食べられて、コーヒーは豆から挽いてくれる。350円のコーヒーなんて下界でもなかなか飲めない。小屋主さん(草野さん)と話が盛り上がって予定以上に休憩してしまった・・・(略)オーロンのシャツも買った。今度はそれを来てここに来ることにしよう。・・・(以下略)
  【H4.9.20(日)】
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懐かしい思い出です。
このとき草野さんに道迷いの話もしたのですが、穏かに「迷ったら必ず戻ってくださいね」と話されたのを憶えています。昼食は塔ノ岳で済ませたので、魅力的な鍋焼きうどんを諦めて、ここでは美味しいコーヒーを戴いたのでした。このコーヒーは目の前で豆を挽いてくれてとても美味しかったのです。

トシちゃんと共に、そのころからの鍋割山、草野さん、鍋割山荘のファンで、少しでも協力できればと行くたびに水ボッカや不要なペットボトルを下ろす事など微力ながら協力しています。といっても我らのできることはたいしたことではありません。日帰りでたまに行くだけですし、大勢のファンがいらっしゃいますから草野さんの印象にも残っていない我ら二人です(^^ゞ

でもあれから何度鍋割山に行ったことでしょう。友達とも行ってますし・・数え切れませんが、今も年に何回か行きたくなる山の一つです。

前置きが長くなりましたが、周囲のファンからも草野さんのお人柄や功績などお聞きしていました。この『山に生きる』という本を持っていなかったので、先日山荘で買い求めようとしたのですが、今は手元になく、原版ももうないそうだと伺いました。それで図書館で調べましたらありました♪ 早速リクエストして拝読。

改めてすごい方だと思いました。

私たちもこうしてそれなりに山を楽しんでいますから言ってしまいますけど、山バカと世間では思われているのだろうな・・・なんて思ったりします。私たちも山バカ・・・と一緒にしては失礼ですが^_^;

草野さんのレベルは並大抵なものではありませんが、そのひたむきさ、前向きさ、真摯な取り組み方にとても共感をおぼえるのです。

それゆえマナーをわきまえない人には厳しい言葉が出ることもありますが、それはまさしく厳しい自然に対峙し、感じてきた環境問題などを危惧するからなのだと思います。

草野さんも今年は還暦なんですね。トシちゃん(早生まれなので一つ上ですが)と同じです。それで今も100キロ近いボッカをされるのですから唸ってしまいます。どうかお体を壊さないようにと願っております。

これからも鍋割山は登り続けたい、私たちの心の山です。
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12 コメント

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Unknown (noritan)
2008-01-18 16:36:27
「鍋割山荘」と言う文字を見つけましたので、コメントさせて戴きます。
草野さんはそれはもう、有名な方で、数年前に一人で行きました。
その夜の泊まりは私を含めて3人。
寒い雪のある頃で、山荘前から凍った月と富士が見えました。大きな、鍋焼きうどんは食べても食べても減らずに、申し訳ないけれど残して・・・
草野さんのお母さんが作っているというマスコットを頂いて帰りました。
又、行きたいです!!この冊子も読んでみたいです。
返信する
またお会いしたいもの (輝ジィ~ジ)
2008-01-18 19:19:15
前にもcommentしましたが、久しく鍋割山ご無沙汰してます。
水も何本かボッカしますから、是非今年はお2人に案内して欲しいものです。
新潟にも沢山のフアンがいてワザワザツアーで出かけますyo。
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noritanさん (sanae)
2008-01-18 23:18:05
はじめまして。
ありがとうございます。
遠路はるばるいらっしゃったのですね。
それだけすごい方なんですね、草野さんは。
普段は穏かで華奢な感じに見えますが
その力強さ、パワーに驚かされます。
以前はおうどんの量が多かったですね。
今は少し減らしたように思います。
多くて残す人が多かったからではないかと
想像していますが、真実のほどは
未確認です^_^;
本は原版がもうないそうで、手に入りにくいかもしれません。こちらでは図書館で借りられました。
また是非いらしてくださいね。
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輝ジィ~ジさん (sanae)
2008-01-18 23:19:02
是非是非、ご一緒に歩きましょう。
こちらにいらした時はお声かけください。
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鍋割山 (小太り親方)
2008-01-19 08:51:00
山に行け無い週末にこんな本を読んでみたいものです。
今年は行くかなぁ、ミシュランの調査員、晴れた冬の朝にでも。
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草野さん (三脚マン)
2008-01-19 09:24:27
山と渓谷か岳人かで、草野さんの記事を昔読んだことがあります。
その後、何度か登って、お話ができました。
ボッカもすごいですが、山に対する気持ち、山の厳しさについて、尊敬するべき人ですね。
一度、じっくりお話してみたい人の一人です。
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鍋割山 (tochiko)
2008-01-19 19:51:28
鍋割山を知ったのは
ブログをはじめてからでした。
みなさんが山頂で鍋焼きうどんを食している
レポを見てすごく興味を持ちました。

以前から疑問に思っていた事ですが
山荘の水は
全てボッカでまかなわれているのでしょうか。
水場のない山小屋経営のご苦労は
便利な街で暮らしている我々には想像も追いつかず
・・・。
しかも今年還暦を迎えられるのですね。
鹿児島から、山に登りたいからと高知大に入られ、
石鎚のボッカをされた事ぐらいしか存じません。
是非お会いしてお話を聞かせていただきたいです。
おっと、その前に「本」を読みたいです!
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小太り親方さん (sanae)
2008-01-21 16:51:54
本のタイトルがいいですよね。
まさに草野さんにピッタリ!
本を読んで疑似体験できるのですから
山に行けない週末もまたいいのかもしれません(^^ゞ
あっ、行けないのは具合の悪い時と雨のとき?
雨はあまり関係ないか・・・(笑)
ミシュランの調査員はやはり晴れた冬の朝がいいですね(^^ゞ
調査員は親方さん?(^_-)-☆
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三脚マンさん (sanae)
2008-01-21 16:52:21
お話されたことありましたか。
混んでいる時はなかなかお話できませんが
空いている時を狙って行くといいかもしれませんね。
物静かな穏かな方ですよね。
どこにあんなパワーがあるのでしょう。
思いいれの気持ちが半端じゃないですもんね。
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tochikoさん (sanae)
2008-01-21 16:52:48
詳しいことはちょっとわかりませんが
山荘の水はおそらくボッカと天水ではないかと思います。
(そうだと思い込んでいました^_^;)
今度うかがってみますね(^^ゞ

冬は人気の鍋割山ですから
お昼時は草野さんもお忙しいので
お話をされるならその時間をずらすか
泊まられるといいと思いますよ。
一度だけ泊まったことがありますが、
そのときはとても混んでいる日で
ゆっくりお話どころではありませんでしたが・・・(笑)
昼間すいているとお話できます(^^♪

この本今はなかなか手に入らないようですが
手に入るといいですね。
縁のある石鎚山の小屋とか置かれてないでしょうか?
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