今回の幌尻岳では極力軽量化のつもりだったのですが、水は北アルプスのように行動中の飲み水だけあればあとは何とかなるという所でもなく、水をできるだけ確保するという目的のためにしたようなものでした。
空港に降り立ち、EPIガスを各自1個と水を追加して一日目は20キロを超えるボッカです。通常なら水場から水場まで歩きたいところですが、何しろ音ばっかり大きい半世紀以上使っているエンジン!いつエンストを起こすか分かりません。計画通りにいかないことはこの十数年の歩みで充分証明済みです。
負荷を承知でガソリン、オイルを持ち歩きます。“どこでもドア”ならぬ“どこでも我が家”を持ち歩くヤドカリ夫婦は、安心というか非能率的というか。それでも新鋭エンジンのように突っ走ることのできない不安から、尚も負荷を承知で整備道具を積み込みます。古くても万が一の保険は必要です(商売柄でしょうか・・・)。うなりをあげての登り坂、もうオーバーヒート寸前でひとまずエンジンを休めることになります。
でもって、何を軽量化したかと言いますと・・・
1.シュラフを軽いものに買い換えました。マッテンベルコンパクトシュラフで600グラム未満、防水透湿加工されているので、シュラフカバーも省略です。値段は1万円弱でした。二つ分の臨時出費、痛いです。参考使用温度は10度~20度、山中少し寒かったので長袖やセーターなど着込んで就寝でした。
2.食料は4日分プラス予備食2日分をほとんど軽いジフィーズにしました。味は二の次でしたが、唯一贅沢したのが芯をくり抜いた半切りキャベツを持っていったこと。約500グラム、4日間調理方法を変えて毎日食べましたが、変化があってこれはgood ideaでした(ソーセージと油炒め、海藻サラダ、マヨネーズ入りサラダ、漬物)。梅干と海苔はおにぎりに使えます(直接手で握らず、ポリ袋に入れて外側から握ります。おにぎりの素やふりかけ、お茶漬けの素などあると応用がききます)。
3.行動食はいつもジップロックの袋に詰めて各自持ちます。中身は好みでいろいろですが、今回はかさばらないもので軽いもの、食べやすいものを選びました。ドライフルーツは軽くて食べやすくエネルギーになるので何かしらいれていきます(例えばプラム、レーズン、パイン、イチジク、イチゴなど)。おつまみサラミやナッツ、スモークチーズ、塩昆布もおすすめ(塩分補給にもなります)。
4.迷った結果外したものは無線機。携帯(各自)で済ませましたが、使わずに済んで幸いでした。
というような感じでした。
水を持ち上げたのは大変でしたが、水場との往復の労力やエキノコクスの伝染を避けるため煮沸する燃料のこと、水場に至る間での熊との遭遇の不安(朝や夕方など怖いです)など考えると、私たちの場合、持ち上げて正解でした(トシちゃんさすがです)。残雪期ならその点はもっと楽でしょうが、また別の大変さがあるのでしょうね。
エンジンに自信のある方はもちろん楽勝でしょう。
ホントにsanaeさんご夫婦は凄いです。20キロ!以上!
私なんか、10キロ未満(たぶん)でもいつも亀状態です。
でも水、「湧き水」をそのまま飲んだことはありません。
心配性なのと隊長のお腹が弱めなのとで・・・(男性の方がお腹弱いですよね??)
何が違うのかハッキリ分かりませんが、「小屋に売ってる飲料用」と「湧き水」がある場合、冷たいまま飲む場合は買ってしまっています。
(同じだったりして・・・?)
11日間縦走の記録の持ち物、大変参考になりました。
未知なる領域・・・。
私もそのうちに北海道の縦走を、と野望があるのですが、
水も加えて、ってなると大変だな。
しかも食料を忘れる大バカヤローには無理?
きっと北も南をも制して海外遠征しているかもしれませんよ~
なんてったって、国際派のお二人ですから
30キロくらい平気で担いでいるかもしれませんね(^_-)
私も最初の頃は生水ダメだったんです生麦水は大丈夫なのに・・いや、これも最初はだめでした
一度とても喉が渇いて、冷たい湧き水をがぶがぶ飲んだのですが、きましたね・・お腹に。
それ以来敬遠してましたが、仲間と行っていると、そんなこと言ってられなくて、徐々に慣らしていきました。でも今でも一度に飲まないようにしています。
それで幌尻の時も、いっぱい持ち上げた次第でして。
まだ修行が足りんです。
ビスタ~リさん、いいHNですよね。
ゆっくり・・・
歩き始めた頃はまさかこんなに持つようになるとは夢にも思いませんでした。
人間って変われるものなんですね
ビスタ~リさんもどんどん進化しますよ~
私は油がきれかかってますから、そろそろ自分を労わってあげないといけないのですが・・・
まだ登りたい山沢山ありますから、もうちょっと頑張りたいなと思ってます。
食料、私は風で飛ばされてしまったことや、ガスを忘れたこと、ミスは数え切れません。
失敗談ネタなら任せてください!