四季折々の草花を訪ね、自然を楽しみましょう。

ハイキングクラブ やまぼうし
近郊の古道・里山の散策と低山の山々をハイキングしています。

10月の花

2020-10-03 08:35:17 | 日記
《今週の花》
 
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《やまぼうし・ブログ目次》 
■山行予定
■会の内容・趣旨説明
■活動記禄
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10月上旬~中旬
 
ツリフネソウ ツリフネソウ科 ツリフネソウ属
花を帆掛け船に見立てての名のようですが、どうもピッタリこない。
山地の湿った場所で群生することが多い。高尾山では同属のキツリフネ(花は黄色)も咲いています。
 
ユウガギク キク科 シオン属
「柚香菊」でユズの香りがするらしいが、私には全く匂わない。 
7月下旬から咲き始めるが今が最も見ごたえがある。山野の何処にでも咲いている普通の花。
 
ミゾソバ タデ科  タデ属
ソバの葉に似ていて湿地の溝を好むことからの名。別名「ウシノヒタイ」葉が牛の顔に見えることから。
同じ仲間には「アキノウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」など変わった名がある。
 
シモバシラ シソ科 シモバシラ属
シモバシラの葉は虫の大好物のようで、こんな姿になることがほとんど。
今年の冬は是非とも「氷の芸術」が見たいものです。三度目の正直を信じて!
 
タカオヒゴタイ キク科 トウヒレン属
高尾山で発見(明治42年)されたことからの名。
葉の中ほどが窪んでバイオリン形になるのが特徴だが、この写真は普通の形。
この葉も虫の好物でボロボロになることが多い。撮影 片倉城跡
 
コムラサキ シソ科 ムラサキシキブ属
実が密で色も鮮やかなので園芸種と思っていましたが、絶滅寸前の自生種もあるそうです。
高尾山周辺ではムラサキシキブ、ヤブムラサキを見ることが出来ます。
 
セキヤノアキチョウジ シソ科 ヤマハッカ属
変わった名ですがセキヤは箱根の関所付近にたくさん咲いていたことから、アキチョウジは
花の形が丁の字に見えることからだそうです。

10月中旬~下旬
トキリマメ マメ科 タンキリマメ属  別名オオバタンキリマメ
名の由来は不明。鞘には通常2個の種が入っている。
 
ヤマゼリ セリ科 ヤマゼリ属
若葉は食べられる。山地の薄暗い、やや湿った場所を好む。撮影 小下沢
 
ヤクシソウ キク科 オニタビラコ属
花が少ない晩秋にはよく目立つ。名は薬師如来に由来するらしい。
 
アネリカセンダングサ キク科 センダングサ属
北アメリカ原産の帰化植物で日当たりの良い湿地を好む。種は衣服に付く「ひっつき虫」
 
ガマズミ ガマズミ科
赤い実は食べると酸味が強いがガマズミ酒にすると美味しい。
今年は宝石のように輝く実をたくさんつけ豊作です。
 
センブリ リンドウ科
センブリ茶は千回振り出してもまだ苦いことが名の由来。葉を噛むとその苦さがよくわかる。
ドクダミ、ゲンノショウコと共に三大民間薬。
 
リュウノウギク キク科
葉の形はいかにもキクらしい。日の当たる斜面などで小群落をつくることが多い。 
名は葉を揉むと竜脳のような香りがすることから。
 
オオハナワラビ ハナヤスリ科
半日陰の場所で多く見られるシダ植物。
葉の上の黄色く見えるのは花ではなく胞子で10月~11月に熟す。
 
 
 
 
 

9月の花

2020-09-03 16:40:46 | 日記
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やまぼうし・目次  
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9月中旬~下旬
サクラタデ タデ科 イヌタデ属
タデの仲間では花が最も大きくて華やか。水辺や田んぼの畔など、日当たりの良い湿地を好む。
別名「赤まんま」と呼ばれるイヌタデはよく知られているが、こちらは別の花のように見える。
撮影 片倉城跡
 
イボクサ ツユクサ科 イボクサ属
水辺や田んぼに生育する水田雑草で、農家からは嫌われているようです。
花の大きさは1cm程度でツユクサより小型ですが、花の色合いは素晴らしくいつまでも
見ていたい花。
名の由来は、この葉の汁でイボを取ったことから。
 
アキノノゲシ キク科 アキノノゲシ属
花は光沢のあるクリーム色で似た色は少ないように思う。
名は春に咲くノゲシ(花は黄色)に似て秋に咲くことから。
野菜のレタスも同属なので、アキノノゲシの新葉も食用になり美味しいそうです。
 
オクモミジハグマ キク科 モミジハグマ属
名は葉がモミジの葉に似ていることから。
1個の頭花は3個の小花から出来ています。3本の雌しべが突き出しているので分かりやすい。
カシワバハグマでは1個の頭花は9~14個の小花で出来ているようです。
 
ツルボ キジカクシ科 ツルボ属
以前はユリ科であった。球根は茹でれば食べられるようです。
ヒガンバナ ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
名は彼岸の頃に咲くことから。全草有毒、特に根茎の毒性は強い。
撮影 浅川の土手 
 
キバナアキギリ シソ科  アキギリ属
葉の形がキリに似ていて、秋に咲くことからの名。長く飛び出しているのは雌しべ。
林縁のやや湿った場所を好む。シソ科で黄色の花はごく少数で、珍しい部類だそうです。
 
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9月上旬~中旬
イタドリ タデ科 ソバカズラ属
日当りの良い土手や道端に多く見られるが、崩壊地などに真っ先に生える先駆植物(パイオニア)
4月~5月の若い茎は酸味があり、生食すれば、喉の渇きをいやしてくれるありがたい存在。
高知県では通常の野菜としてスーパーなどでも販売されているようです。
 
ミゾカクシ キキョウ科 ミゾカクシ属
名は溝を隠すほど茂ることから。別名アゼムシロ
田んぼの畔などに、ムシロを引き詰めたように繁殖する水田雑草。
実際の花の大きさは1cm程度ですが、花の形がなんともユニーク。
 
シギンカラマツ キンポウゲ科 カラマツソウ属
白いポンポンのように見える花は全て雄しべです。
名は同属の紫金唐松に対して紫銀唐松との説明もありました。撮影 片倉城跡
 
ノダケ セリ科 シシウド属 
名は、茎が竹のように見えることからのようです。
葉は同属のシシウドと間違えやすいが、紫褐色の花は区別しやすい。
シシウドの花は白。
 
ヤブツルアズキ マメ科 ササゲ属
アズキの原種で違いは、アズキは蔓にならないが、こちらは茎が3m以上になり、木や草に
巻き付く蔓性。日当たりの良い場所を好む。撮影 美女谷温泉
 
シュウカイドウ シュウカイドウ科 シュウカイドウ属(ベゴニア属)
日本各地で野生化しているが、江戸時代に中国から渡来した帰化植物だそうです。
漢字は秋海棠で、バラ科のカイドウに似た花を秋に付けることからの名。
湿気のある日影を好む。葉が左右非対称なのが面白い。撮影 小仏峠超えコース 
 
モミジガサ キク科 コウモリソウ属
モミジの葉に似ていることからの名で、半日陰の斜面に多い。
別名シドケと呼ばれ独特の苦みから、東北では山菜の王様だそうです。
葉の形が似ているヤブレガサの花期は6/中~7/中で、こちらも新葉は山菜として知られています。
 
 
 
 
 

8月の花

2020-07-31 15:54:22 | 日記
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8月中旬~下旬
ヤブラン キジカクシ科 ヤブラン属
旧分類ではユリ科でした。
花が終わり秋も深まると、黒い実を沢山つけた姿に出会う。
林内のやや湿った場所で、このような見事な株を見つけました。
 
キツネノマゴ キツネノマゴ科 キツネノマゴ属
この時期、道端や草地などいたるところで咲いていますが、やや湿った場所が好きなようです。
名の由来は諸説ありますが、定かではありません。高尾山では同じ科のハグロソウも咲いています。
 
シュロソウ シュロソウ科 シュロソウ属
以前の分類ではユリ科でした。同じ科にバイケイソウなどもありますが、いづれも有毒です。
この花の色は、なんというか紫褐色の沈み込んだような色で、目立つことはないけれど好きな色です。
名は根元が枯れてくるとシュロに似てくることからで、片倉城跡では、たくさん咲いています。
 
フジカンゾウ マメ科 ヌスビトハギ属
撮影に苦労する花の一つ。茎が長いので(1mを超えることも)焦点を葉に合わせると花がボケてしまう。
同属のヌスビトハギとの大きな違いは、花ではなく葉のほうなので仕方がないか。
名は葉が甘草に花が藤に似ていることから。
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8月上旬~中旬
 
ミソハギ ミソハギ科 ミソハギ属
湿地に咲く花で、川の辺や田んぼの畦道で見ることが出来る。
漢字は禊萩(みそぎはぎ)と書き「盆花」に使用されることと、関係しているのかもしれない。
同じ仲間にサルスベリがあり、花はとてもよく似ている。
 
ウバユリ ユリ科 ウバユリ属
ユリに似た花を横向きに複数つける。
花一つから500~800個の種ができるそうなので、全部開花したら大変なことになりそう。
名は開花するころに葉(歯)が枯れてなくなるので、姥をイメージしたそうですが、ご覧
のように殆どの個体に葉はしっかり残っています。   
 
アキノタムラソウ シソ科 アキギリ属
山野の林縁など、どこでも普通に見ることが出来る。
秋の名がつくが、6月下旬から咲き始め10月中旬までと花期は長い。
この花が盛りを迎えるのは8月である。
 
タマアジサイ アジサイ科 アジサイ属
多摩丘陵では最も普通にみられるアジサイで、高尾山では6号路、日影沢など沢沿いに群生する。
蕾が割れ花が出てくる様子が、何とも言えない面白さがある。
 
キツネノカミソリ ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
早春に細長い葉を出すが、花期を迎えるころには完全に姿を消し葉は見られない。
名は葉の形が剃刀の刃のように、細くて鋭いことからですがキツネの由来は不明のようです。
撮影 「宇津貫緑地」群生しています。
 
キンミズヒキ バラ科 キンミズヒキ属
高尾山でもこの時期いたるところで見られる。
小型のヒメキンミズヒキが、すぐ脇に咲いていることもあり比較しやすい。
名は花のつき方がタデ科のミズヒキに似て、色が黄色であることから。
 
ダイコンソウ バラ科 ダイコンソウ属
誰が、何故ダイコンソウの名をつけたのか理解出来ない。どこから見てもダイコンには見えない。
私は、キツネノボタンの仲間と思っていました。
高尾山では、6号路や日影沢でよく見かけるが、日当たりの良い林縁でも咲いている。
 
クサギ シソ科 クサギ属
若い葉を揉むと特殊なにおいがし、これが名の由来だと直ぐに分かる。
この臭いを嫌う人が多いようであるが、私はゴマの香りのようで好ましく感じます。
実は赤いガクの中に、濃いブルーの実をつけるので鮮やかな花に見えます。
 
 
 
 

今週の花(7月26日~8月1日)

2020-07-28 09:21:11 | 日記
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やまぼうし・目次  
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タケニグサ ケシ科 タケニグサ属 花期7月~8月
これも帰化植物と思っていましたが、在来種のようです。
竹と一緒に煮ると竹が軟らかくなり、加工しやすいことが語源として有力ですが
真意はハッキリしません。
この黄色い液を足のふくらはぎに塗ると、運動会の徒競走に勝てる言われましたが
こちらも俗説のようです。液は有毒なので注意!
 
ワルナスビ ナス科 ナス属 花期6月~10月
北米原産で名は「悪茄子」から。茎や葉に鋭い棘があり触れると痛い。
畑に侵入すると駆除するのが大変で除草剤も効きにくい。土手や道路の植込みなど、
どこででも繁殖する困りものである。
ナス以外にジャガイモもナス科なので花はとてもよく似ている。
 
 
 

 


今週の花(7月19日~25日)

2020-07-20 09:21:29 | 日記
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やまぼうし・目次  
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ヘクソカズラ アカネ科 ヘクソカズラ属
一度聞いたら忘れないひどい名前。繁殖力も強いのでてっきり外来種と思っていましたが、
なんと、万葉集にも登場する在来種のようです。つるは左巻き、葉は対生になります。
見ごたえのある花で、別名のヤイトバナがぴったりします。ヤイトはお灸の後の肌の赤さ
をイメージしたものだそうです。サオトメバナの別名もあります。
 
オニユリ ユリ科 ユリ属 花期7月~8月
葉の基部に黒紫色の「むかご」ができ食用になる。
コオニユリはよく似ているが「むかご」はつけず種子をつける。
 
ヌマトラノオ サクラソウ科 オカトラノオ属 花期7月~8月
湿地や川の辺に生育することからの名。
オカトラノオと違い花序は直立し、垂れ下がらない。
多摩丘陵では数も少なく、なかなか見る機会がない。
 
ムラサキニガナ キク科 ムラサキニガナ属 花期7月上旬~8月上旬
花は下向きにつける。背丈は1.5mを超えスリムな形なので撮影にはいつも苦労する。
高尾山では目にする機会も多いが、地域によっては絶滅危惧種のようです。
 
イヌゴマ シソ科 イヌゴマ属 花期7月~8月
湿地を好み、花を輪生上に数段つけるので群生すると迫力があります。
名は実がゴマの実に似ているが食べられないことから。