「二条の后」と呼ばれた藤原高子は、太政大臣・藤原長良の娘である。
第56代の清和天皇との間に、第57代の陽成天皇を生んだ。(略)
ところが、ゴシップ好きの世間の人々は、おそれ多くも皇太后
藤原高子に関するさまざまの性的スキャンダルの噂を話題としている。
おそらく、彼女は人間としてはなはだ興味深い性格だったのではなかろうか。
女として、はたまた人間として、
本当の幸福を求めてやまない「心の渇き」を
感じ続けていたのだろう。
和泉式部もそうだが、
男性遍歴を繰り返す女性たちの心は、意外に純粋で単純である。
自分が生きていることの熱い充足感を本心から感じたいので、
その充足感を自分に与えてくれる男性とめぐり合う可能性がないと知りつつも、
あえて「恋の求道者」として生きる決心をする。
そういう女性たちを、文学作品は絶好のヒロインとして描き出す。
―『源氏物語と伊勢物語』
王朝文学の恋愛関係 (島内景二 著)より一部抜粋
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