ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

南部戦跡の土砂採掘を止めよう、宗教者が起ち上がる(20210208)

2021年02月13日 | 沖縄県の動き

 2021年2月8日、平和を求める沖縄宗教者の会が県庁前で以下の集会を開催しました。私も取材してきました。

こんな横断幕が出ていました。どういう事でしょうか? 11:34

集会は始まっていました。「戦没者の遺骨が含まれる土砂を 辺野古新基地建設に使わせてはなりません!」。

ガマフヤー(遺骨を掘り出し弔う人)の具志堅隆松さんです。彼はあちこちに放置されてきた沖縄戦による遺骨を掘り出し、ご遺族を探し出し、弔うために、つくしてきました。今も南部の地・魂魄の塔近くで作業を進めてきました。そこが鉱山開発で立ち入れなくなっていました。あの戦争で亡くなられた遺骨が多数含まれる土砂を再び戦争のための基地建設の埋立て土砂にするなど、あってはならないと力説されています。ひとことひとことが身体に刺さってきます。11:39

カトリックの谷大二司教です。思いは同じです。11:44

仏教の黒柳堯憲上人です。彼はいつも辺野古のゲート前に来られています。思いは濃く煮詰まっています。11:48

私は木の陰と、背後に潜む県庁を意識して撮っています。参加されている皆さんの、私の視線は、この国ばかりか、沖縄県にも向けられているからです。11:51

北上田毅さんが厳しく指摘しました。沖縄南部戦跡公園(国定公園)は、自然公園法などで県が規制をかけられる場所なのに、鉱山・業者の言いなりになるのかと。自然公園法の許可条件に反する行為を止めるべしと。ここは一般的な自然公園ではありません。沖縄戦の戦場に追いやられ、人人が逃げ惑った地です。にもかかわらず、戦没者の遺骨の収集は進まず、開発が先行してきたのです。11:59

沖縄県庁です。わざとピントを外しています。その心を分かりますか? 12:21

ピントを合わせました。しかしどうですか? 12:22

沖縄戦を振り返ることも、「日の丸」に代表されるこの国の神髄と向き合わなければ不可能なのです。これが充分にできなかったのです。76年間も沖縄に苦難を嘗めさせてきたのは、私たち「日本人」(「やまとんちゅ」)の責任です。

糸満市の隣、八重瀬からも来ていました。糸満も八重瀬も大量の土砂採掘が狙われています。思いは一緒です。12:22

神人でもある海勢頭豊さんが歌います。喜瀬武原、月桃の花。その思いに心揺さぶられます。12:38

宗教を超えた連携をもっと拡がることを願います。無宗教の私も広げたいです。12:39

アカバナーの葉が輝いています。今を生きている私たちは、靑葉のように輝きたいものです。だとしたら遺骨をぶんなげるようなことはできません。12:42

県庁前広場からデモに出ました。12:55

モノレールの下を潜り国道58号まで行って戻りました。12:39

県庁の上に轟音が響きました。上を見ても明るすぎて見えず、見えた時には行きすぎていました。AH-1Z攻撃ヘリです。普天間基地に戻るのでしょう。13:35

黒柳上人の声が県庁周辺に響き渡っていました。14:05

◎平和を求める沖縄宗教者の会が掲げていた2つの要求。政府と沖縄県に

①南部戦跡を中心に未だ手つかずの遺骨の収集を「戦没者遺骨収集の推進に関する法律」に基づいて速やかに着手され、現在進行中の土砂採取は中止されたい。

②沖縄南部、魂魄の塔から平和の礎に至る糸満、八重瀬は沖縄戦犠牲者の霊を鎮魂慰霊し、再び沖縄を戦場にしない平和運動の聖地とも言うべき場所です。土砂採取による乱開発、環境破壊を中止してください。

 

【追記】私は来週、糸満辺りに出かけて現場を観てきます。また報告します。

 

 



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