ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】勝連分屯地前対艦ミサイル基地市民説明会へ(20230321-②)

2023年03月24日 | 沖縄島中南部

2023年3月21日(火)② 曇

私はホワイトビーチ展望台を早々と撤収し、勝連分屯地に向かった。平敷屋から勝連分屯地ゲート前まで2km弱だろう。歩いて30分だ。

内間入り口へ。途中で

①とぼけた「米国陸軍施設」の掲示板が立っている。こうだったのは1973年4月まで。1973年5月から陸上自衛隊第6高射群勝連分屯地(第324高射中隊)になっているはずだ。防衛庁・防衛省は50年間このままにしている。いい加減に撤去しろ。自衛隊も未使用な区域なのだから、速やかに土地所有者に返すべきだろう。14:58

②内間入り口。先(ガードマンがいる)の道路を左折する。15:07

私はやはり遅刻!

③勝連分屯地500mとある。15:12

鳥居の枠だが、どういうことだろう。国家神道の亡霊がいきているのだろうか。いや米軍が作った鳥居に看板を引っかけたのか。米軍は「トリイ通信施設」(読谷村)のように鳥居を象徴的に立て、基地看板を立てているところがある。いずれにしても自衛隊も無神経であり、未だに国家神道の「軍神」をあがめているのだろうか。戦死すれば「○○の命(みこと)」となり、最後の最後まで国家に奉仕させられたこの国の歴史を私たちは忘れまい。

④道路脇の電線柱の周囲が「防衛施設庁」の標柱。15:14

余り意味がわからない。

スピーカーの音が聞こえてくる。もうちょっとだ。

⑤空のダンプが上がっていく。12800番のトラック。15:17

⑥ゲート前に着いた。右奥が工事現場だ。15:22

⑦ゲートの中を覗く。15:23 

女性兵士だ。

⑧こちらも小銃をもった女性兵士だ。計二人。15:24

何故女性兵士を警衛にたてるのか。

⑨車両整備場等の新設土木工事の看板。15:24

入り口に車両整備工場の建設とは奇異である。車両の屋内駐車場じゃないのか。出入りが簡単ということなのか。この車両とは一般の車両ではあるまい。対艦ミサイル等を載せる車両だろう。否、カモフラージュか? 調べてみたい。

⑩こうだ。ゲート前と工事現場。15:26

この時間、命を守る市民の会が同基地の解説を行なっていた。私は聞きそびれており、そのうえいただいた資料を紛失した。以下私の整理。

ここは米軍の占領により、米陸軍の対空ミサイル部隊が置かれていた。沖縄の日本への返還に伴い、1973年4月13日、与座分屯地開設に伴い、第6高射特科群本部等ができ、同日、知念分屯地が開設(第325高射中隊)、4月16日、南与座分屯地開設(第326高射中隊)、5月1日、白川分屯地開設(第323高射中隊)、勝連分屯地開設(第324高射中隊)。要するに米軍から引き継いだのだ。

1973年7月1日、防空任務の実働開始、同10月16日、第1混成団の隷下に入り、組織と任務が一体化。2010年3月25日第1混成団から第15旅団に格上げされた。この2010年12月の防衛計画大綱で「動的防衛力」が打ち出され、「島嶼防衛」が打ち出されていく。そもそもこうした流れの中に位置づけられていたわけだ。

2013年3月26日、勝連の地対空誘導弾は改良ホーク型を03式中距離地対空誘導弾へ改編し、2014年3月26日、第6高射特科群から第15高射特科連隊に改編され、第15旅団に対応した第15高射特科連隊が整理・拡充されたのだ。知念・勝連・白川が03式になり、南与座が11式短距離地対空誘導弾に改編されたのだ。

なお、連隊本部等がある八重瀬分屯地は八重瀬町、第1中隊の知念分屯地は南城市、第3中隊の白川分屯地は沖縄市、第4中隊の南与座分屯地は八重瀬町だ。

対空ミサイル部隊は防空が役割だが、対艦ミサイル部隊は、敵揚陸艦を撃破する。太平洋に出てくる中国艦船を撃破することが意図されており、琉球諸島周辺を戦場に据えるとなれば、ミサイルの応酬となる。防衛=攻撃、攻撃=防衛となる。到底「専守防衛」はなりたたない。まして今後長射程ミサイルに改編する動きがあり、益々攻勢・先手必勝の態勢を取ろうとする。軍拡競争となることは火を見るより明らかだ。

ついでに指摘しておくが、キャンプ・シュワブに新基地建設ができれば、その付近に第5高射中隊が開設される可能性も出てくるだろう。高射中隊が守るものは、軍事基地にほかならない。私たちの町(面)を守りはしない、守れはしないのだ。

⑪北上田毅さんが、解説。勝連駐屯地内のこのあたり(右手下付近)の森が自衛隊によって無断で伐採されており、森林法違反の事案が起きているという。沖縄防衛局はいやいや米軍の時代にやったといって、白をきっているらしい。そうだとしても沖縄防衛局が知らんふりしてきたことは否めず、原状に戻すことが先決だという。この件で沖縄県も動いており、現地確認を要請しているそうだ。15:31

⑫さっき私が歩いてきたときにすれ違ったトラック(12800)が出て行く。15:43

先ほどの時間は15:17なので、26分間でUターン。丘の林地を伐採し、土砂をならして建てており、そこから排出されている残土を処分しているのだ。自然破壊であることは間違いない。

⑬ミサイル配置反対現地市民説明会。郵便屋さんがきた。15:52

市民のリレートークだ。戦争は許されないと口々に語っていた。

⑭ここのトラックが戻ってきた。16:08

⑮ドアを閉める兵士。16:09

⑯16:10

⑰改めて見る。「第15高射特科連隊/第2高射中隊」16:10

⑱Tさんも市民トーク。孫たちのために戦争反対と力強かった。16:19

全くその通りだ。

⑲工事現場。16:35

⑳集会の終わりに、16:37

㉑シュプレヒコール。16:37

対艦ミサイル配備反対!集会は約100名が集まっていた。北部からも来ていた。

 

 



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