毎日が山のこと

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桐生の吾妻山(2024年12月6日)

2024-12-12 15:34:07 | 日光・足利山地・那須・筑波とその周辺の山

桐生の街からすぐ西にある吾妻山に登ってみた。

この山は、このブログでも紹介した足利の両涯山足利の裏山天狗山と両崖山(2019年2月22日)のような町直結の裏山的存在で、実際多くの市民が散歩のように登っている。

ただ、桐生は足利と違って埼玉からのアプローチがよくない。

東武線を使って新桐生駅に向かうのが普通だろうが、新桐生駅は渡良瀬川の南にあり、かなり距離もある。

そこで、今回は東武線の足利市駅から両毛線の足利駅まで歩き、そこから両毛線で桐生駅に出てみた。

 

桐生の山には何年か前に一度来たことがある。

観音橋というところまでバスを使って、大形山に登り、稜線を歩いて吾妻山まで歩いて桐生の町へとくだった。

そのとき、午後から散歩がてら登ってくる人たちを見てうらやましく感じたものだ。

今日は吾妻山だけなので朝はゆっくりだ。

 

桐生駅は高架化されていて立派な駅舎だが、なにもないがらんどうのようなところだ。

売店らしいものも見当たらない。

とにかく駅を出て吾妻山のふもと水道山公園へとむかう。

目的の吾妻山はもう目の前に見えている。

 

ここは両毛電鉄の西桐生駅。

この手前にコンビニがあった。おにぎりと大福はここで買い込んだ。

 

水道山の斜面にかかると桐生の街が見下ろせるようになってきた。

そこには大川美術館があって松本竣介のコレクションがある。

 

大川美術館のわきを抜けてそのまま公園の中へと登っていった。

 

公園からはさらに広く桐生の街が見下ろせた。

水道山公園のてっぺんには寄らず公園の道を右にまわって公園の裏手にまわる。

 

そこが吾妻山への登山口だ。車道をまたぐ橋がかかっている。

すでに山に登り終えたらしい人がぽつりぽつりと下ってきた。

みなほとんど荷物を持たない身軽な格好だ。

今日は、私も登山の服装ではなく、リュックも持たずにショルダーバックで来ている。

 

橋をわたっていよいよ山道になるが、山道といってもしばらくは十分に幅のある道だ。

ただ足元は土ではなくなめらかな岩になる。

 

 

落葉樹林の明るい道を登っていくと一時的に杉林に入る。

その先でふたたび落葉樹林になるが、そのあたりから道が急になってきた。

吾妻山は町に接近している分、近づくと急傾斜の登りとなる。

急な登りにさしかかると早速直登の男坂と迂回の女坂の案内があった。

私は男だが、もちろん楽な女坂の道を選んだ。

 

急斜面をななめに登っていく。

 

しばらく歩くと大きな岩の上に出た。

トンビ岩という看板があった。

そこから真下に桐生の街が見渡せた。

このあたりから道は岩角を踏んでの急な登りが続く。

 

頂上稜線が近づいたころに、また男坂と女坂に分かれる。

ご丁寧に、第二男坂、第二女坂と名付けてある。

ここでも迷わず女坂を進む。

 

このあたり、岩が白っぽい。なんの岩だろうか。

 

ようやく頂上稜線らしい。

展望を期待したが、反対側にも葉を落とした雑木があってすっきりとは見えない。

 

稜線に沿って頂上をめざす。

もう急な登りはない。

 

標高481mの吾妻山山頂に到着。

 

桐生市街の方向が大きく開けていて大展望だ。日差しを浴びてあたたかい。

 

山頂のへり近くまで行って右手を見ると渡良瀬川が光っている。

そして奥には関東山地が霞んで見えていた。

右から左へと徐々に低くなる関東山地の左寄りのところにうっすらと富士山らしい三角形が見えていた。

 

今日は実にいい天気だ。

日差しのあたるベンチに腰を下ろして買ってきた大福とおにぎりを1個ずつ食べた。

 

帰りは同じ道をくだるので、あっけないほどだった。

公園近くの車道の橋を渡ってから、左手に分かれる別の道を下ってみた。

 

下りきったところが吾妻公園だった。

吾妻公園は水道山の北の谷間にある。

 

立派なカエデの木があって赤く紅葉していた。

 

長福寺という寺の脇に出て、そこから桐生の住宅地の中へと戻っていった。

反対側の斜面を登ると桐生ヶ丘公園と動物園があるようだ。

山と山にはさまれた谷間の住宅地だ。

そんな静かな住宅地を歩いて駅へとむかった。

帰ってから調べたら、東武線の新桐生駅には観光協会がレンタサイクルを置いていて、なんと無料だった。

今度来るときはこの無料のレンタサイクルを利用してみたい。

 


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