
今日は台風の接近で風はまだそれほどではないが朝から雨が降っている。
明日は娘と久しぶりで山に行く。那須の茶臼岳と朝日岳に登ろうと思う。
2017年の秋に朝日岳から三本槍岳へと歩いた時に笹の緑と紅葉のコントラストがよい印象として残っていてそれを見せてやりたい。
それに那須には何度も行っているのだが、茶臼岳の頂上には立ったことがない。
娘は仕事が忙しくてあまり歩いていないらしく、楽なコースがいいという。
そこでロープウェーも活用してまだ登っていない茶臼岳に登り、峰の茶屋跡をへて朝日岳に登る。
余裕があれば三本槍岳とのあいだに広がる清水平の一角まで足を伸ばしてもいいだろう。
以下は、その2017年のとき朝日岳から三本槍岳を歩いたときの記録だ。
この時は、茶臼岳には寄らずに、峰の茶屋から朝日岳、その後清水平をへて三本槍岳を往復した。
車は、ロープウェー山麓駅より上にある登山用の駐車場にとめた。
目の前には、紅葉をまとった朝日岳から鬼面山にかけての尾根が見えている。
この日は快晴無風。絶好の登山日和だった。
7時20分ごろ駐車場を出発。まずは、峰の茶屋にむかう。
山の神の狛犬がお出迎え。
しばらく森の道が続くが、すぐに火山らしい見通しのよい道になった。すすきが白い穂を輝かせていた。
峰の茶屋に近づくと朝日岳の山容がきびしさを増してきた。
この道はゆるやかな斜度をたもって登っていくのでとても歩きやすい。
前方に峰の茶屋の避難小屋が見えてきた。
峰の茶屋跡からの茶臼岳。
こうやってみるとロープウェーを使えば、同じくらいの時間でここまでこれたかもしれない。
峰の茶屋跡を出ると北にある剣が峰の東面をトラバースしていく。
旭岳から鬼面山へとつづく尾根。この尾根も笹の緑が日に輝いて美しい。
剣が峰を巻き終えて尾根に戻って西側を見ると隠居倉が赤と緑に染まっている。
この山の向こう側にはまだ行ったことがない三斗小屋温泉がある。
いよいよ朝日岳の岩場だ。左の斜面をトラバースしていく。
岩場はそれほど長くは続かないで、高原へと出る。右手に朝日岳がもう近い。
北の方には清水平に続く高原が広がっている。
灌木の赤と笹の緑のコントラスト。
朝日岳1896mに到着。360度の大展望だ。
すぐ隣に茶臼岳。活火山のこの山には緑がない。
南を望むと遠くに日光の山が見える。
左から女峰山、太郎山、日光白根山だろう。
山頂の一角に石造りの鳥居がおいてあった。
大きな石から削り出したようで、土台と一体になっている。
朝日岳をあとにして三本槍ヶ岳へとむかう。
熊見曽根、隠居倉をへて三斗小屋温泉へ下るコースとの分岐点。
分岐点からゆるやかな盛りあがる尾根を歩いていく。
高原状なので目立たないが、このあたりは朝日岳よりも高い。那須野が見渡せる。
そこからゆるやかにくだったところが清水平だ。
右手を見ると朝日岳の北斜面は赤く染まっている。
北温泉につながる毘沙門沢。ここも赤と緑のコントラストが美しい。
紅葉の囲まれた笹の緑のかがやきがすばらしい。
清水平の木道を歩く。
今は乾燥気味だが、梅雨明けのころならきっと湿原らしい花が咲いていることだろう。
いよいよ三本槍岳が近づいていきた。地図で確認すると正面はスダレ山。
その手前で北温泉へとくだる中の大倉尾根コースが右へとわかれている。
三本槍へは左手へと進む。
近づいてもピークらしいものは見えない。槍岳という名前のイメージとはかけ離れたおだやかな盛り上がりだ。
ここの槍岳は地形からではなくて、昔、藩の境を確認するために槍を立てたという故事に由来するという。
10時5分、高原状の台地の北のはずれ、三本槍岳の頂上に到着だ。
ここは栃木県と福島県の県境。
北側には甲子山に続く広々とした尾根が続いている。いつかこのあたりも歩いてみたいと思う。
目を左手に移すと遠くに猪苗代湖や磐梯山も見えているではないか。
会津盆地をこうして見渡せるところまではるばると歩いてきたのだなと思う。
この日は、好天に恵まれた中、紅葉のおだやかな高原散策ができた。
帰りは同じコースを戻ったので写真は割愛する。
朝日岳から三本槍岳のあいだの高原はすばらしかった。また歩きたいコースだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます