午前中に「猿の惑星:創世記」の録画を観、午後は映画館で「猿の惑星:新世紀」を観た。
新世紀の感想。
強い者は相手を包み込み共存を図ろうとするが、弱い者ほど好戦的であるという、
現代の人間に対する痛烈な皮肉、戦争に対する絶望がよく描かれていた。
猿のボス「シーザー」が、熊に襲われた息子猿に対し、「考えてから動け」と言っていたが、
以前、「動いてから考えろ」と全く逆のことを言っていた俺の上司の言葉を思い出した。
どっちが正しいかという議論は置いておく。
娯楽映画であるが、それなりのメッセージがあり、大変面白く見ることができた。
創世記、新世紀は、第1作「猿の惑星」の前日譚。しかしまだ第1作までは繋がっていなかった。
次の作品あたりで繋がりそうだが、アメリカ映画って「スターウォーズ」と言い、「ロード・オブ・ザ・リング」といい、三部作が好きだね。
ところで、人間は猿が進化したものなんだろうか?
大作家、遠藤周作先生はこう書いておられる。
「もし人間が猿の進化したものなら、織田信長や秀吉の時代の猿の子孫は、現在は幾分は人間らしい体つきや容貌に変わっている筈なのに、そういう半人間、半猿の顔をしたエテ公は動物園に行っても絶対に見当たらない。夜なかなど眼をさまして、なぜだろうとこの問題を案ずるのだが、一向に解決がつかない。」(「眠れぬ夜に読む本」の中の「生命は宇宙から来た」より)
眠れぬ夜に読む本 (光文社文庫) | |
遠藤周作 | |
光文社 |
なるほど。この謎は俺にも解けない。誰か教えてください。
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