世田谷区立塚戸小学校に通う1年生と6年生の生活を追ったドキュメンタリーです。
児童は日本の公立小学校の特徴である特別活動(日直、給食の配膳、掃除、学級会など)を通して、時間を守ること、責任感を持つこと、規律正しく行動することを学びます。
運動会や新入生の歓迎会の様子も出てきました。
縄跳びが苦手な小学6年生の男子が、運動会で縄跳びの集団演技をするために家に帰ってからも一生懸命練習します。
新入生歓迎のために演奏することになった1年生の女子は、自ら進んで演奏することを望んだものの、うまくいかずに先生に叱咤激励され、泣きながら練習します。
どちらも、自分がうまくいかないと他の人たちに迷惑がかかるとの意識が自然に働くのだと思います。
ついつい2日前に観た「夢みる小学校(完結編)」と比べてしまいます。
「小学校 ~それは小さな社会~」では先生が決めたイベント、ルールを児童がひたすら努力し、克服し、その中で成長するという内容でしたが、「夢みる小学校」では、大切なことは自分(児童)たちが決める、プロジェクト(体験学習)という授業の内容や、修学旅行の行き先、宿泊先など、学校のルールさえ、児童が積極的に関わっていくというものでした。
ただ強制的に実践させられ、そのレベルに達することができなかったとき、いじめや不登校の要因になるとは思いました。
映画では良い面だけが映し出され、その弊害は出てきませんでした。
監督の山崎エマさんはイギリス人の父を日本人の母を持ち、日本の公立小学校を出た後、インターナショナルスクール、アメリカの大学に進学。その後映画の仕事に就きました。回りの人から時間の正確さや責任感の強さを褒められ、それは自分が日本の小学校に通っていたことに由来する、と認識したらしいです。
諸外国、特にフィンランドでの人気が高いようです。日本の公立高校の特異性(珍しさ)もあるのかもしれません。
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