先月末、ビブリオバトルというものに初めて観戦者として参加しました。
いわき市文化センターで行われた「第9回ビブリオバトル福島県大会浜通り地区予選会」には、17名の高校生が発表者として登壇しました。
原稿を見ずに、大勢の観戦者の前で5分間話し続けるのは緊張しただろうし、何度も練習したことと思います。
本の感想に優劣をつけるのはなんだかなぁとも思いましたが、単純にどの本が一番読みたくなったかだけを考えて投票しました。
2分間の質問タイムでも発表者は誠実に答えていて、好感が持てました。
たぶん一番多く質問したのは私だと思います。
予選、決勝戦を経て、優勝と準優勝は私の一押しと二押しに決まり、優勝したのは「バールの正しい使い方」を発表した松本さん(新聞発表されているので名前を出しました)。
面白そうだったので読んでみました。
「嘘」をテーマにしたミステリーです。
主な登場人物が小学生で、暗さはなく、むしろ優しさや愛しさに溢れる物語でした。
そーか、バールってそういうことだったのか、って読み終わった時に理解できます。
総務省統計によると、本の出版数は文学だけで年間約13,000冊。1ヶ月に1,000冊以上です。
この中から面白そうな本を選ぶのはなかなか難しいので新聞の書評などを参考にしていますが、これからはビブリオバトルもいいなと思いました。
ところで優勝した松本さんを含め、発表者17名中3名は四倉高校生でした。
かつてこの学校には20〜30回ほど訪問しましたが、階段の踊り場にある掲示板には図書室にある本の案内があって、私も立ち止まって読んだりしていました。
松本さんも「バールの正しい使い方」を手に取ったきっかけは「お勧めの本だったから」ということでした。
この学校の司書の方々の努力が優勝に繋がったのかもしれません。
令和8年には平商業と統合して閉校になってしまいますが、この伝統は残ってほしいと思います。
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