山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ふたご座流星群と甲府盆地の夜明け 甲府市白山  平成30年12月14日

2018年12月16日 | 星空
 前日の未明に狙った甲斐駒ケ岳に沈むウィルタネン彗星はワンショットで撮影するには難しく満足な画像にはならなかった。ならば、今度は赤道儀で追尾してコンポジット合成してみたらどうなるのだろうか?まだ使いこなせていないステライメージというソフトであるがデータを撮っておけばいずれはうまく使える日が来るであろう。この日のウィルタネン彗星が甲斐駒ケ岳に沈む位置は甲府市白山の東屋が立つ展望地付近である。未明2時に起きて出発する。ウィルタネン彗星の撮影に失敗したとしても1日早いふたご座流星群が見られるはずなので天候さえ悪く無ければそちらも撮れる・・・はずである。


    75㎜レンズで追尾したプレアデス星団付近。この画像の下のほうにウィルタネン彗星が居るはずだが全く写らない。


    雲が出たうえに甲斐駒ケ岳が見えていない。いろいろレンズや設定を変えているうちに彗星が沈む時間になってしまい、失敗。


    もう1台のカメラはオリオン座の付近を狙って流星を待つ。雲の上を流れたふたご座流星群。


    ウィルタネン彗星の追尾撮影に失敗し、今度は広角レンズに変えてふたご座周辺を追尾する。11㎜広角レンズで冬の大六角形がなんとか収まる。


    赤道儀追尾で捉えたふたご座流星群。


    追尾撮影した140枚を比較明コンポジット。ふたご座の放散点を中心に流星雨が写るはずだったのだが撮れていたのは2個だけ。まだ早かったようだ。


    さらに別のカメラを甲府盆地と富士山、昇って来た金星に合わせて別の場所にセットする。見事に金星の脇を流星が流れてくれた。写ったのはこの1カットのみ。


    薄明の甲府盆地と金星


    黎明の富士山と甲府市街の町灯り。


    場所を移動。


    朝焼けの雲が流れた。


    朝焼けの南アルプス。

 3台のカメラを駆使してふたご座流星群を狙ったが、撮れた流星は4~5カットしか無かった。しかし、町灯りの光害でまず写らないだろうと思っていた甲府盆地側の流星が撮れたことは大きな収穫だった。

 さて、明日の未明がふたご座流星群の極大となる。空が晴れてくれることを願う。星見隊は山中湖に集結である。

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