12月中旬に近日点を通過し地球に接近するウィルタネン彗星は、記憶が正しければこの日に最も太陽に近づき光度を増しているはずである。そろそろ4等級の前半まで明るくなっていることが予想され、広角レンズでもその姿は捉えられるはずであるが、核よりも周辺の光が大きい彗星のためボヤッとした光になってしまいなかなか撮影は難しい。この日は夕方の5時50分ごろ、プレアデス星団とウィルタネン彗星の間を国際宇宙ステーションISSが通り過ぎて行くという面白い現象が起きる日だったので、富士山の上をISSが通り過ぎる場所を計算してふもとっぱらに出かけた。出発時間がギリギリになってしまい、急いで2本のカメラを構えてなんとか間に合ったが、赤道儀はセットする時間が足りなかった。しかしその前に、甲府を出発する時はくっきりと見えていた富士山だったのに日没を過ぎた頃からあっという間に雲が湧き出し、肝心のISSが飛ぶ時間には空は雲に覆われてしまい、プレアデス星団とウィルタネン彗星は姿を消してしまった。
1台目のカメラをセットした時には見えていたプレアデス星団。うっすらとウィルタネン彗星の影も写っている。
しかしあっという間に雲が広がってしまい星は隠れてしまう。
もう1台のカメラ。この時間はまだプレアデス星団が見えている。
雲間に現れた国際宇宙ステーションISS。肉眼では確認できなかったがかなり明るい光を発していた。
9枚を比較明合成。雲の中で光が見えなくなってしまった。
プレアデス星団とウィルタネン彗星を入れてISSを撮影したかったのだが残念ながら雲に阻まれて失敗に終わる。
富士山ライブカメラで他の場所からの画像を確認しても富士山は雲に隠れてしまっている。光度を増しているウィルタネン彗星を撮影しておきたかったのだがこれでは無理だろうと撤退したのだが、精進湖まで行くと富士山は見えないもののプレアデス星団は見えていた。これならば彗星だけなら撮影出来るのでは?と、精進湖の湖畔に行ってカメラを構える。
精進湖の湖畔から見上げる空。中央寄り右上にギリギリでウィルタネン彗星が写っている。
35㎜、30秒追尾で捉えたプレアデス星団、おうし座アルデバランとウィルタネン彗星。
上記30秒×6枚=180秒を加算処理
こちらは200㎜、60秒×5枚=5分を加算処理
300㎜、30秒追尾
上記7枚を加算処理
この彗星は見かけの移動速度が速く、望遠レンズで捉えた画像を10分間加算処理すると彗星の核が流れて変形してしまうことがわかった。メトカーフコンポジットという方法があるのだが、ソフトの使い方が良くわからず何度トライしても失敗してしまう。
山梨県から富士山頂で舞うこの彗星を捉えるのは場所的に無理になってしまった。もうすぐ迎えるふたご座流星群であるが、富士山と彗星と流星を捉えることは可能であろうが、広角レンズで捉える彗星はボヤッとした光にしかならず、インパクトのある写真にはならないだろう。赤道儀で追尾しながら、風景を無視して撮影することになりそうである。
1台目のカメラをセットした時には見えていたプレアデス星団。うっすらとウィルタネン彗星の影も写っている。
しかしあっという間に雲が広がってしまい星は隠れてしまう。
もう1台のカメラ。この時間はまだプレアデス星団が見えている。
雲間に現れた国際宇宙ステーションISS。肉眼では確認できなかったがかなり明るい光を発していた。
9枚を比較明合成。雲の中で光が見えなくなってしまった。
プレアデス星団とウィルタネン彗星を入れてISSを撮影したかったのだが残念ながら雲に阻まれて失敗に終わる。
富士山ライブカメラで他の場所からの画像を確認しても富士山は雲に隠れてしまっている。光度を増しているウィルタネン彗星を撮影しておきたかったのだがこれでは無理だろうと撤退したのだが、精進湖まで行くと富士山は見えないもののプレアデス星団は見えていた。これならば彗星だけなら撮影出来るのでは?と、精進湖の湖畔に行ってカメラを構える。
精進湖の湖畔から見上げる空。中央寄り右上にギリギリでウィルタネン彗星が写っている。
35㎜、30秒追尾で捉えたプレアデス星団、おうし座アルデバランとウィルタネン彗星。
上記30秒×6枚=180秒を加算処理
こちらは200㎜、60秒×5枚=5分を加算処理
300㎜、30秒追尾
上記7枚を加算処理
この彗星は見かけの移動速度が速く、望遠レンズで捉えた画像を10分間加算処理すると彗星の核が流れて変形してしまうことがわかった。メトカーフコンポジットという方法があるのだが、ソフトの使い方が良くわからず何度トライしても失敗してしまう。
山梨県から富士山頂で舞うこの彗星を捉えるのは場所的に無理になってしまった。もうすぐ迎えるふたご座流星群であるが、富士山と彗星と流星を捉えることは可能であろうが、広角レンズで捉える彗星はボヤッとした光にしかならず、インパクトのある写真にはならないだろう。赤道儀で追尾しながら、風景を無視して撮影することになりそうである。
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