山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヒロハトンボソウ(ラン科)

2021年10月08日 | ラン科
 亜高山帯の草地や林床に生育する多年草である。根は紡錘状に肥厚し大きな根に無性繁殖体(ラメット)を作る。茎は高さ25 〜 50㎝で、中部に2 〜 3 個の葉があり、上部のものは苞葉となる。茎の下方につく広楕円形の2~3枚の大きな葉が一番の特徴で、長さ10 〜 20㎝、巾 3 〜 8㎝くらいである。花は黄緑色で穂状花序に淡緑色の小さな花を密につける。背萼片と側花弁は兜状になり、側萼片はやや後ろに反り返る。唇弁は長さ5㎜内外、基部で 3 裂し、距は長さ7 〜 9㎜。花期は 7 ~ 8 月。山梨県では富士山麓に生育しているが、八ヶ岳でも発見された。個体数は非常に少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    ヒロハトンボソウ 令和3年7月 八ヶ岳で撮影


    黄緑色の小さな花を密に付ける。


    基部に付く広楕円形の大きな葉が特徴的である。

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