山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

やっと見つかったフユノハナワラビ、センブリもどっさり 令和2年10月24日

2020年10月26日 | 里に咲く花
 丹沢まで行くには少しばかり微妙な時間になってきた。忍野を散策するならば一緒に山中湖のダイヤモンド富士だろうが富士山はご機嫌斜めのようである。さて、どうするか?そういえばシダの師匠がフユノハナワラビが某中学校の桜の木の周辺にたくさん生えていると言っていたのを思い出した。行き先変更、桜の木のある公園に行ってみることにしよう。


    桜の木が植えてある公園に行ってみる。


    リンドウがたくさん咲いていた。


    シラヤマギク


    ノコンギク


    リュウノウギク


    ヤクシソウ


    咲き残りのネジバナ


    そして見ごろを迎えていたのがこの花。


    センブリ


    結構たくさんある。


    別の場所のもどっさりと


    まだまだたくさん


    まだまだおかわり


    ご馳走様でした。腹いっぱい見たセンブリ。


    そしてまさか、こんなにあっさりと出会えるとは思わなかったこのシダ。


    かなりたくさんある。


    今度こそ本物、フユノハナワラビ。


    フユノハナワラビの葉。辺縁の切れ込みが浅く先端部が尖らない。オオハナワラビのような光沢が無くアカハナワラビのように白いまだら模様が無い。

 昨年から探していたが見つかったのはオオハナワラビばかりだった。今度こそ本物のフユノハナワラビである。胞子嚢が成熟するのはオオハナワラビよりも少し早目でこの時期が最も見ごろとなる。師匠に教えていただいた場所では無いが、偶然に別の場所の桜の木の周辺を探したら見つかった。このシダは桜の木とは相性が良いのかも知れない。

 しかし、本当に凄い掘り出し物はこのシダである。


    葉の先に胞子穂が伸びている。これは!!


    ヒロハハナヤスリに似ているがちょっと違う。


    葉が柄を抱き込まず葉柄が付いている。



    これはコヒロハハナヤスリだ。

 ヒロハハナヤスリは5月に芽吹いて胞子穂を出し、6月にはもう枯れてしまう。一方のこのコヒロハハナヤスリは同じ頃に芽吹くようだが秋に枯れると図鑑には書かれている。山梨県にもあるようだがまだ確認はされていなかった珍しいシダである。数日後に師匠をご案内して見ていただき、コヒロハハナヤスリであることを確認した。もうすぐ枯れてしまいそうであるが、ヒロハハナヤスリとはだいぶ生活史が違うようで、来年からいつ出ていつ胞子穂を出して枯れた行くのか、観察して行く必要がありそうである。新発見で、見つけた時には心臓がときめいた。
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