山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コセリバオウレンか、ウスギオウレンか? 八ヶ岳を探索 令和3年4月24日

2021年04月26日 | 山に咲く花
 昨年夏に八ヶ岳を探索した際に3回3出複葉のセリバオウレンらしき葉を発見した。真っ白な花が咲いていればコセリバオウレン、薄緑色の花が咲いていればウスギオウレンということになる。山梨県の山上に咲くのはウスギオウレンだという話を聞いているが、もしも白い花が咲いていたら新しい発見ということになるかも知れない。そろそろ花が咲いている頃だと思う。リフトを使って楽して現地まで行こうとしたのだが、あいにくハイシーズンではなくリフトは運行されていなかった。止む無し、下から歩くことにするが、折角なのでクモイコザクラを見てから登ることにする。


    クモイコザクラが満開。


    ちょうど良い時期に訪問出来た。


    岩の隙間に咲くクモイコザクラ。


    花に比べて葉の大きさは大きくてクモイコザクラらしい。八ヶ岳の個体は葉脈の窪みが少ないと認識していたがそうでも無さそうだ。


    羽衣池。ミズバショウ以外はほとんど何も出ていない。


    樹林の中はシカの食害から守るため根元にシートが巻かれている。左の木の幹は食害を受けて樹皮の一部が無くなっているもの。


    リフト駅。土曜日だが本日は動いていない。


    誰も居ない展望デッキを独占。


    賽の河原から見る牛首山、赤岳、横岳。

 ヘロヘロになりつつ、やっと現地に到着した。斜面を探すと小さな花が咲いていた。さて、その花の色は・・・。


    花が咲いていた。これは2回3出複葉のタイプ。


    こちらも2回3出複葉。花の色は薄緑色だった。


    白花を期待していたがこれはウスギオウレンだ。これは雄花。


    こちらは3回3出複葉のタイプだが、花は薄黄色。やはりウスギオウレンだ。


    この花もたぶん雄花。


    緑色に近い花も咲いていた。雌花と思われる。

 確認に行ったセリバオウレンの花は白ではなくて薄黄色から薄緑色の花を咲かせており、ウスギオウレンだった。花は2回3出複葉と3回3出複葉のものが混在しており、どうやらウスギオウレンは両方のタイプのものがあるようである。おそらく、山梨県ではコセリバオウレンは確認されていないのではないかと思う。


    美森から見る茅ヶ岳と富士山。本日は薄雲が多く霞んでいる。

 
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