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メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

聖子 新宿の文壇BAR「風紋」の女主人

2022-08-06 12:42:01 | メンタルヘルス
森まゆみ著 亜紀書房刊 2021年初版 304P 1980円
雑誌の書評から拾ったと思うがよく覚えていない。後付を見ると著者の森さんは地域雑誌を出してた物書き。本書は東京人(都市出版)に連載されてたものをまとめたものだそうだ。林聖子はアナキストの画家 林倭衛の娘として生まれ、宮嶋資夫、辻潤らを間近に育ち、戦後、太宰治の「メリイクリスマス」のモデルとなった新宿の文壇バー風紋の女主人で彼女の伝記。図書館の本。前半は戦前の話で父の話が多く 大杉栄やら伊藤野枝 野口雨情 菊池寛・・なんて名前が出てくるから驚く。林倭衛てさっぱり知らないんだが・・後半は戦後 太宰治 坂口安吾 勅使河原宏・・・ 食べていくために新宿にバー風紋を開いたあとは 多くの文化人、文学者、映画人、出版人を惹きつけたそうで檀一雄・古田晁・唐木順三・井伏鱒二・吉村昭・木山捷平・竹内好・橋川文三・色川武大・埴谷雄高・中村稔・安田武・北原武夫・辻まこと・鴨居羊子・松山俊太郎・種村季弘・高田宏・粕谷一希・田村隆一・中上健次・洲之内徹・浦山桐郎・大島渚・吉田喜重・勅使河原宏……て大御所が並んでる。店は2018年に閉店 2022年没 享年93だそうである。本書 まあすごい店が新宿にあったのだな・・と思うが 文学音痴のあたしは ああそうなのね‥だ。元々外で吞むより貧乏学生みたいに部屋で・・だし 行きつけは吉祥寺のJAZZ喫茶だったので新宿のバーてイスカンダルより遠い。京都で仕事してたから京都で文化人が集まる店というと 同志社の隣のほんやら洞だ。火事出して2015年に閉めちゃったのがひたすら悲しい。余談だが国分寺にほんやら洞の東京店があるが京都とは空気が違うので行かない。ちなみにwikiペディアでほんやら洞を検索すると出町柳にあった伝説の・・と書かれてるが 同志社の隣だからそこは河原町今出川西入る・・だ。出町柳は鴨川の東 河原町通からは出町橋と河合橋を越えたらところが出町柳で京阪の駅があるところだ。河原町通では出町 豆餅でいつも行列してる出町ふたばのあるあたりを指す。戻すが 風紋てすごい店だったようだが関西人なのであんまり興味が無いので 本書はパスだ。お好きな方はどうぞ。
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AI監獄ウィグル

2022-08-06 00:37:22 | メンタルヘルス
ジェフリー・ケイン著 新潮社刊 2022年初版 336P 2420円
新疆ウィグル自治区で顔認証や音声認証 DNA採取などをベースにAIを使った監視テクノロジーで民族浄化を行う中国共産党の恐るべき実態をルポした本。トルコに留学したウィグル族の大学院生を中心に話が進む。新疆ウィグル自治区の民族浄化の話・・ってあんまり漏れてこないので知らない人は多いと思うが アメリカやオーストラリアがファーフェイやZTEを排除したしたのは知ってると思うし ユニクロが強制労働による新疆ウィグル自治区の綿を使って批判されたくらいは知ってるだろう。西側企業でもマーケット優先でアップル アマゾン アディダス カルバンクライン GAP トミーフィールガーあたりが見ないふりして批判されてるしiphoneは中国で製造してるが そこにもウィグル族の強制労働の影がある。 知らなかった・・では済まされない。地球温暖化が・・とかカーボンニュートラルが・・てまあ お題目としてはいいんだけど 実際お隣の大国が民族浄化やってるのを 知りませんでした でも安ければいいでしょ?ではダメだろう。生産コストだけ見て中国に生産拠点を移す企業も少しは考えて欲しいものだ。しかし 毛沢東にはじまり習近平に続く共産党独裁て結局トップの崇拝につながり独裁国家化する。ロシアもそう。社会主義・共産主義はお題目はお見事だが人が運用する時点で必ず腐る。あたしも 語録を読んで偉大なる指導者・・て思ってた時期もある。でも文化大革命で200万人殺したとか天安門とか新疆ウィグル自治区見てると 聞く力はあるだろうが何もしない首相とか 票の為ならどんな団体とでも関わる元首相や議員とかでも まだマシだな‥と思えてくる。ガーシー君は次も欠席するみたいだが・・立花も人を見る目がない。 みんな選挙に行こう・・て言われても自民党はあのざまだし 元アイドルを知名度だけで立候補させるし 野党は重箱の隅つっつく事しかできないし うちらどうしたらええん?まあそれは別して 本書お高いので図書館を活用しない手はない。分厚いがこれも一気に読ませる。あたしはほぼ半日で読んだ。しかし アメリカ人のジャーナリストて 先のキャッチ・アンド・キルにしてもどうしてこれだけ意義のある仕事が出来るんだろう・・と感心してしまう。アメリカは自由の国だが格差も大きいしみんなが良識のある人たちでは無いけど やっぱすごいな・・と思う。本書は自信を持ってお薦めできる。
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