京都市の酒蔵ってほとんど伏見なのだが ここは洛中で唯一の蔵・・と言うが左京区吉田は洛中じゃない・・という話は置いといて・・川端通から東一条を東に少し行ったところにある小さな蔵。享保11年創業だそうだ。マンションの1階にショップとテイスティングカウンターがある小さな蔵。生産量は少ないが京都の有名どころの寺社のご用達・・という地元では有名だが 余程の酒呑みでない限りはあまり知られてないと思う。あたしも 長いこと伏見の増田徳兵衛商店の月の桂がベストだとおもっていたのだが 松井さんのを呑んで惚れた。日本酒ってそもそも 土地に根付いた味なので 同じ日本酒でも日本の北から南まであきれる位に味が違う。日本海側の米どころに名酒と呼ばれる蔵が多いし 日本酒好きな人はあの米の味がしっかりする辛口のを絶賛する人は多いが あたしはあの癖の強い塩分濃度の高い肴を選ぶタイプは好きじゃない。お酒の味は良い悪い・・じゃなくて好みの問題だ。あたしは西の芳醇だが甘くないのが好きなので 加茂鶴とかも吞んでたがやはり月の桂のにごり・・あああれは甘いがすっきりしてる古い酒w で 松井酒造の富士千歳を呑む機会があってはまった。これが一升で2750円なので 取り寄せてたのだが この上に神蔵・・てシリーズがある。一升で4730円なのでバカ高いわけではないがあたしみたいな貧乏人にはちょいときついので 4合瓶2365円を買ってみた。純米 無濾過・無加水・生のルリ・・てやつでコバルトブルーのボトルが美しいんで それに魅かれて味?知らんけど酒が呼ぶw 松井さんでは 爽やかな果実香と旨味の充溢・・て言ってるのでわくわく。で空けた瞬間にもう別物。日本酒というよりシャンパンみたいな雰囲気の純米酒。一口含んでころがしても どこにもひっかからない。米を主張しないのに旨味が・・てもう絶賛。彼女は日本酒は苦手なんだが これは別物・・とおっしゃるw あと口も何もひっかからないし・・あたしの感想で言えば京都の水の味。送り火の晩に前通ったらテイスティングカウンターがいっぱいで 若い欧米人の女子がワイングラスで呑んでたが そういう日本酒。前日に富士千歳を2升東京に送る手配をしてたんで あわてて電話して神蔵の一升を追加したくらいだ。関係ないが お付き合いのある仕出しやさんのご主人が心臓周りで年明けにバイパス手術するそうな。あたしみたいな 良くて生還確立3%で覚悟しといてください・・では無いからいいんだが 1月いっぱいは手術入院とリハビリでお休みだそうだ。あたしは出てこれるまで3か月かかった。心臓周りトラブルお仲間なので あの危なさというか苦しさを知ってるので心配なのだが・・で 今日 今年もお世話になったのでちょっとだけね・・と先に書いた神蔵の小さいのを置いてくるあたしは 人でなしだ。ちょろっと奥さんと楽しんでくれたらいいだけなんだけどね。
純米 神蔵KAGURA 無濾過・無加水・生
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