今回の土日は推薦系の入試が続いた。
入試なので出勤時間も大学勤務の中では最も早い。
なぜ土日かというと、勿論、大学側も高校側も授業を犠牲にできないから。
ということは、試験担当のわれわれは休日出勤しても代休がない(手当は若干つく)。
つまり今週は休みなし。
といっても、面接試験なので、時間的には余裕がある。
空き時間は研究室で締切が迫っている論文の原稿執筆に費やした。
今回の論文は、対人関係を生々しく記述する心理学モデルについてなのだが、それを現象学的・存在論的に論じるものだから、表現が抽象的で我ながら幾度も読み返すのがつらい。
まるでリアルなゲームソフトのアルゴリズム(プログラムの論理構造)について専門用語を使って議論しているようなものだ(本人でさえつらいのだから、読む人はほとんどいないだろう)。
しかも、モデルを進展させるための論文なので、落とし所(結論)が見えず、手探りで進めるから、「呻吟懊悩」のつらさも加わった。
それが、今日の18時まで研究室に籠ってやっと完成した。
理論モデルのまま、なかなか具体的な尺度化に至らなかったが、その道が拓けたという感触で終れたのが成果。
研究は、こうやって地道に形にしていかなくてはならないのだ。
あとは、印刷して提出するだけ。
この両日で、卒論関係の作業も進められたし、 授業外の時間をたっぷり使えたという意味では充実していた。
論文が仕上がったので、もともと出勤する用がない明日は(実は私には休みがある)、特別拝観中の奈良の室生寺に行きたかったが(名古屋から近鉄で日帰り圏)、たまった洗濯物などの家事に費やさねばならない。
せっかくなので、ゆっくり起きてのんびりしよう。