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山口益路のフォトライブラリー。

奥多摩・川苔山 恐怖のスズメバチ

2009-09-04 20:59:59 | 白い山(山登り)

             オヤジVSスズメバチ

9月2日、ポッカリと1日空いたので、奥多摩・川苔山(かわのり山)に行って来ました。
今回は、天気が期待出来ないのを承知で出かけました。

                 10時6分奥多摩駅着。
      

                こんな看板が出迎えてくれました。
                勿論、熊鈴持って来ました。
                  

              バスで川乗橋へ。橋の字は「乗」です。
              ここが登山口。
      


             
            バスを降りたらいきなりこんな感じ
            悪過ぎるので、山頂に登るのは諦めて、
            山腹にある百尋の滝と渓流をゆっくり撮る事にしました。


                     入り口の地図。
                   赤線が川苔山と百尋の滝。
                   滝までは90分です。
                     

        熊鈴を付けて、カリーン、コリーンと快適に出発。
        はじめは舗装された林道です。(写真は帰りの下り)
        45分この道です。後半25分はかなり 急勾配。             
         気持ちの良い道だ、と思ったら。

         落石がゴロゴロところがっています。
         こんなスゴイ所も。  オッカネー                                                  

                  綺麗な杉林・綺麗な写真
          

                           細倉橋から山道に入り、雑木林になります。
               流れと何度も交差しながら登って行きます。
                  

        ここの橋はみんなこのスタイル。もっと高い所も、絶壁も同じ橋。              
        撮れる余裕のある高さでパチリ。慣れるまではちょっとスリリング。                

                        

        登り始めて85分。道の左下に迫力ある滝が現れる。
       「オッ。これが百尋の滝か?」
       樹に遮られて写真は撮れない。
       滝の脇に下に降りる梯子があるというので探すが、見つからない。
       第一、標識、看板の類も無い。
       「違うのかな?先にもっと良い滝があるんだな。」とズンズン進みます。
       ところが10分もすると、道は流れから大きく外れる急坂になってしまう。
       「アラ、マー。やっぱりさっきのだわ。」
       ここで、ひとまずお昼にします。

       さて、ここからが、恐怖の体験の幕開けです

       食べ終わる頃になって、「ブーーン」という羽音。
       音の方向を見ると「来たッ。スズメバチッ。」
       頭を下げて固まります。「ブーーンブーーン
       頭の直ぐ側をまわってる、「ヒィエーーーー
       震えながら固まって10秒、羽音は去りました。「ホーーーー

       8月の「赤薙山」で、初めてスズメバチに遭遇して結構怖かったので、
       その後、このハチについて調べました。

       ハチの巣に人が10mほどに近づくと、偵察バチがやって来て
       回りを飛び回ります。
       この時驚いて大声を出すと、巣の表面に他のハチがいっぱい出て来て
       攻撃準備に入ります。
       さらに、偵察バチを手で払ったり、走り出したりすると、偵察バチが
       興奮して攻撃して来ます。
       この時、警報フェロモンを撒き散らすので、他のハチがそれに反応して、
       いっせいに飛びかかって来るそうです。
       読んだだけでも、オッカナイ。

       と言う事で、一匹来たと言う事は、「ウァオッ。近くに巣があるんだッ。」
       残りの弁当を急いで食べて(ここがイジコイ)、大急ぎで片付けていると、
       「ゲッ。また来たッ。」今度は一直線にやって来る。
       シートを頭から被ってしゃがみ込みます。
       「ブーーーーン」いきなり頭の近くです。
       羽音が一点から動かないので、恐る恐る頭を上げると、
       目の前30cmホバリングしてる。
       スズメバチと真ッ正面から目が合った。
       「ウッ。」のけぞって、倒れこみます。
       チビリそうなのを堪えに堪えて10秒。飛び去ってくれました。

       カメラに三脚、リュックにシートに弁当クズ。 
       全部抱え込んで、大急ぎでその場を離れます。
       40~50m離れて曲がった所でようやく一息つきます。
       「オッソロシカッターーッ
       ホッとして片付けて出発しようとすると。
       「ブーーン。ブーーーン。ブーーーーン。」あの音が近付いて来る。
       「ブンブンブーン蜂が飛ぶう
       なんて暢気に歌ってる場合じゃない。
       「エーーーッ。もう勘弁してよー」例によって固まります。
       今度は頭じゃなく、紺色のベストの回りを飛んでます。
       わき腹に止まりました。
       手で思い切り払いたいのですが、もし失敗したらどうなる?
       成功しても、ワンサカいる他のハチ達がどう出る?
       そんな事が頭をかすめて、ムズムズしながら這うにまかせます。
       全身に鳥肌が立ってます。ヌンンンーーーン
       これも約10秒。飛んで行きました。ホォーーーーー
       スズメバチは、黒色に攻撃性を示します。
       だから今日は、黄色のバンダナをスッポリ頭に被ってます。
       頭に来ないで、紺のベストに来たのはそのためかな?

       ともかく、この場所も早々に立ち去ります。

       5分で帰りに撮ろうと思っていた上品な滝に着きました。
       気を取り直して、三脚を据えて撮影します。
               

      撮るのに熱中していたら、前触れも無くいきなり耳元で「ブンッ」と来た。
      カメラを構えたまま固まると、目の前で旋回し始めた。
      「赤薙山」は手の届く距離だったけど、今日は手のひらで届く距離。
       「ブィィィィィィィィィィィィィィーン」 
                 羽音も強烈。
               オソロシサは幾千倍。 
       
       カメラに止まった。
       カメラ・・カメラ・・・。黒いカメラ・・・・。「こいつかァーッ。」
       カメラからソーッと手を離し、ソーッとしゃがみます。
       下から、三脚の上のカメラを見上げると、ハチは散々カメラをイジッタ後、
       飽きたと見えて、プイッと飛び去りました。
       
       それにしても、20分ほどの間に4度も遭遇して、付きまとわれて。
       えらいストレス。モー勘弁。ゴメンナサイ

       この場所も、早々に逃げなきゃなりません。
       まだ2枚しか撮ってないのに、「忌々しいハチメッ。」
       逃げながら、虫除けスプレーを持って来てるのを今頃思い出した。
       頭から、首から、腕から、リュックにも、ベストにも、ズボンにも。
       滴が垂れるほど吹き付けました。
       スズメバチに効くかは疑問だけど、気は心。
       
       このあと、「百尋の滝」の降り口を探して撮影を楽しむ積りだったけど、
       例の「ブーン。ブーン。ブーーーーン。」が、何となく後ろから来そうで、
       降り口を探すのも何となくオザナリになって、何となく早足になって、
       何となく登山口まで降りてしまった。アラ、マー 

       今回も写真の収穫は有りませんでしたが、スズメバチへの対処法が
       自分なりに分かりました。
       恐ろしくても絶対動かない。にらめっこするほど近付いても動かない。
       体に止まって、チビリそうになっても、辛抱して動かない。
       自分が石コロになることです。
       こちらから刺激さえしなければ、無害と思って刺しには来ないようです。
       そして、一匹居たら、速やかにその場所を離れることです。
       弁当が残ってるからと、イジコク食べてるとまたやって来ます。

       それから、黒色には確かに反応しました。
       黄色のバンダナを頭に巻いてカメラを構えていたら、頭に来ないで、
       ブラックボディーのカメラに行きました。
       白の帽子は有効だと思います。
       服装も黒以外の明るい色がいいようです。
       
       これからのシーズン、山へ入る事が多くなります。
       対策を十分に施して安全に行って来たいと思います。



       この記事を読まれて、怖いのを我慢してジットしてたのに、
                 
               刺されたらゴメンナサイ
       
       
                               山登りオヤジ



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