吊り輪
浮力の話
人間の体は、誰でもほぼ100%近く、水に浮くように出来ています。
ただ、例外があります。
例外は、体操選手です。
彼等は水に沈みます。
筑波大・体育専門学群の学生だった時の水泳実習プールの話。
一人はうつ伏せに浮いた状態から、膝を抱え込みます。
背中が僅かに出た状態で浮いています。
そしてもう一人は、その背中をぐっと下に押します。
浮いていた人間はスーと沈み、プールの底に着いた後、ファーと浮いて来て、
元の状態に戻ります。
これが普通の人間の状態。
さて、体操選手。
彼らの体は、人間の一番の浮力になる体脂肪が極端に少なく、比重の重い筋肉が
ミッシリと付いています。
体の比重は1.0を超えています。
背中をぐっと押すと、かなり速いスピードで沈んで行きます。
プールの底で2回ほどバウンドした後、そのまま沈んでいます。
放って置くと一生水の底です。
体脂肪率が7%位の人は、まっ、います。
でも、7%で筋肉モリモリの人は極く少ないです。
その、極めて少ない人が体操選手です。
対極の話もあります。
同じ水泳実習。
柔道120kg超のかなり肥満型の選手。 体脂肪はいっぱい!
一人が背中を押す位じゃピクともしないので、4人掛かりで足も使って底に
沈めます。
そして「1・2・3ッ」で放すと、素晴らしい勢いで浮き上がって、ゾウアザラシの
ように水上に飛び出します。
その迫力が素晴らしくて、入れ替わり立ち代りで彼を沈めたものでした。
30数年前のきつかったけど楽しい思い出
スポーツバカ親父
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