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ピント益路のスポーツ劇場 69 体操

2010-10-01 01:14:17 | ピント益路のスポーツ劇場



                     吊り輪



                  

           


                  浮力の話

   人間の体は、誰でもほぼ100%近く、水に浮くように出来ています。
   ただ、例外があります。
   例外は、体操選手です。
   彼等は水に沈みます。

   筑波大・体育専門学群の学生だった時の水泳実習プールの話。
   一人はうつ伏せに浮いた状態から、膝を抱え込みます。
   背中が僅かに出た状態で浮いています。
   そしてもう一人は、その背中をぐっと下に押します。
   浮いていた人間はスーと沈み、プールの底に着いた後、ファーと浮いて来て、
   元の状態に戻ります。
   これが普通の人間の状態。
 
   さて、体操選手。
   彼らの体は、人間の一番の浮力になる体脂肪が極端に少なく、比重の重い筋肉が
   ミッシリと付いています。
   体の比重は1.0を超えています。
   
   背中をぐっと押すと、かなり速いスピードで沈んで行きます。
   プールの底で2回ほどバウンドした後、そのまま沈んでいます。
   放って置くと一生水の底です。

   体脂肪率が7%位の人は、まっ、います。
   でも、7%で筋肉モリモリの人は極く少ないです。
   その、極めて少ない人が体操選手です。

   
   対極の話もあります。
   同じ水泳実習。
   柔道120kg超のかなり肥満型の選手。 体脂肪はいっぱい!
   一人が背中を押す位じゃピクともしないので、4人掛かりで足も使って底に
   沈めます。
   そして「1・2・3ッ」で放すと、素晴らしい勢いで浮き上がって、ゾウアザラシの
   ように水上に飛び出します。
   その迫力が素晴らしくて、入れ替わり立ち代りで彼を沈めたものでした。

   30数年前のきつかったけど楽しい思い出

                           スポーツバカ親父 




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