後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

北朝鮮が平壌を訪れるポンペオ国務長官へのお土産は何か?

2018年07月05日 | 日記・エッセイ・コラム
6月12日の歴史的な米朝会談の後、何も起きませんでした。トランプ大統領は200柱の米兵の遺骨が返還されたと言ってますが、確証がありません。
この1ケ月の間、非核化の具体的な進展が皆無だったので、多くの人々は朝鮮半島の非核化は不可能だろうと考えるようになりました。
例えば今日の読売新聞によると日本人の83%が近い将来の非核化は無いと考えています。一方、韓国人の66%も北朝鮮の非核化は出来ないと考えています。これは読売新聞と韓国の日報社の共同世論調査の結果です。
要するに日本人と韓国人の大部分は北朝鮮の非核化は無理だろうと考えているのです。
しかるにトランプ大統領だけが検証可能な不可逆的な完全非核化を叫んでいるのです。それは空しい叫びです。安倍総理もトランプ大統領の走狗となって空しい叫びを上げています。
このような状況で今日から3日間、アメリカのポンペオ国務長官は平壌を訪問します。招待している以上、手ぶらで帰すわけにはいきません。何かトランプ大統領の喜びそうな「おみやげ」を渡さなければなりません。
そのお土産は以下のものの一つか、全部でしょう。
(1)朝鮮戦争のアメリカ兵の全ての遺骨の調査と遺骨の返還のための交渉会議の設置
(2)朝鮮戦争の終結と平和条約作成のための協議の開始
(3)核関連施設の一部の申告と廃棄作業の開始

さて朝鮮半島は完全に非核化しなくても良いものでしょうか?
現実的に考えれば核兵器が残っても北朝鮮が使えない国際関係を作れば良いのです。
状況はその方向に向かっていることは明らかです。
それにしても6月12日の米朝会談の本当の勝者は中国だったという説があります。韓国も北朝鮮と交流が始まり経済的にも潤います。得るところ大だったのです。
一方、日本は北朝鮮の原油の瀬取りの写真を何度も発表し、嫌がらせをしました。アメリカの厳しい検証を叫び北朝鮮の嫌がらせをしたのです。ですから日本は今後苦境に立たされるでしょう。そんな状況の中で拉致問題の解決をしなければならないのです。中国と韓国が浮かび上がり、日本が苦境の海に沈んだのです。
このことは書かない方が良いかも知れません。しかしこれも冷厳な国際関係の客観的な理解の一つだと考えられます。

今日の挿し絵代わりの写真は蓮の花です。
日本の沼地にはよく蓮根栽培の畑があります。この夏の季節になると一面に白い大きな花が咲き、風に揺れています。それは心が洗われるような見事な光景です。そんな光景を思い出させるのがお寺に鉢植えされた観賞用の蓮の花です。
近所の真蔵院にも毎年咲きます。すると何度も見に行きます。昨日も写真を撮って来ました。そんな蓮の花をお楽しみ下さい。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)










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