女優でエッセイストの星野知子さんは、長岡市の出身です。ボクらの世代の方なら、NHK朝の連続テレビ小説「なっちゃんの写真館(1980年)」でヒロインを、実写版「サザエさん」で主役のサザエさんを演じた女優さんとして、記憶していらっしゃる方も少なくないのでは?と思います。実は彼女、ボクの高校時代の1学年先輩なんです。
ボクが高校2年の時の同級生に、レスリング部のA君という愉快なヤツがいて、彼は自他ともに認める「美少女ウォッチャー」でした。そのA君がしょっちゅうボクを誘うのです。「八百政、〇年〇組の○○さんは本校でも十指に入る美少女だ!一緒に見に行こう!」まぁボクもそういうことが嫌いではなかったので、A君に付き合うというスタイルを装いながら「美少女ウォッチング」を楽しんでおりました。その中の1人が星野知子さん(たぶん本名は”みち子”さん)だったのです。当時から上背もあり、ちょっと古風な雰囲気を醸し出す美人でした(ボクのランキングの中では1位ではなかったですが)。
その星野さんが東京の大学に進学し、「装苑」という全国的なファッション雑誌の表紙を飾ったことを教えてくれたのも、確かA君でした。もちろん、その後の人生の中でボクと星野さんの2人に接点はありません。テレビで時々お姿を拝見するたびに、「あ~あの星野さんだ。相変わらずお綺麗だな…」なんて思うくらいでした。
その星野知子さんが、「星野知子の鎌倉四季だより」という本を出版されたということが、昨年暮れの新潟日報に掲載されていました。星野さんは50歳で結婚され、現在はご主人と一緒に鎌倉に移住して暮らしており、鎌倉での生活で感じたことを書き綴りエッセイ集として出版されたのだと知りました。それで早速図書館に予約し、借りてきたというわけです(「火の鳥」と一緒にね)。
いやぁ~なんか、高校時代の清楚な感じの星野さんがその雰囲気のまま年齢を重ね、鎌倉でハイソな文化生活を送っていらっしゃることが文面からうかがえ、なんかホンワカした気持ちになりました。鎌倉や湘南って、ボクも好きなんですよね。サザンオールスターズや加山雄三、ワイルドワンズの世界はもちろんですが、岡本正の「北鎌倉」とか、グレープの「縁切寺」などの鎌倉をテーマにしたフォークソングも好きだったんですよ。もちろん、生シラスも鶴岡八幡宮も好きです。そういえば本館の方に、鎌倉の記事を書いたことがありましたね。
星野さんのこのエッセー集は、鎌倉の魅力が満載でした。「いいなぁ~星野さん。こんなステキな街にすんでいるのかぁ…」と羨ましくなるような内容でしたよ。それでいて文章のところどころに、生まれ育った新潟県や長岡市のことなども書かれていたり、長岡と鎌倉の生活を比較したりしているものですから、ボクとしてはとても楽しめた1冊でした。
最後に、この文章中に登場したフォークソング「北鎌倉」のYoutube動画を貼り付けておきますね。懐かしい人もいるかな?
北鎌倉 岡本正
さすが50foxさん。岡本正のアルバムまで聴き込んでいらっしゃるとは。当時の叙情派フォークには、今でも心惹かれます。ボクも大好きです。
もう落ち葉が肩先にまつわりつきますよ
…懐かしいですねえ。岡本正の「北鎌倉 Part II」。曲のアレンジも独特で、好きでしたね。
アルバムの2曲目にある「結婚しておくれ」では、「何にしようかみそ汁の実 僕は玉ねぎ好きなんだって、君に言っとこうか」なんていうのもあったと聞くしています。
アルバムタイトル曲の「帰って来ないんですか」も、さびしい感じが何とも言えす、好きでした。
でも、活躍が1975、76年頃であとはほとんど聞かなくなってしまったのは残念でした。