最近、ボクが図書館から借りる本の中に、いわゆる「高齢者の生き方」って感じのジャンルの本が増えてきています。還暦を超えても心が整っていないボクのような人間は、すぐにこういう本に飛びついてしまうのですよね。
この前読んだ「おじさんはどう生きるか」(松任谷正隆)もそうだけど、ボクのここ1・2年の読書歴を見ても「在宅ひとり死のススメ」(上野千鶴子)「還暦からの底力」(出口治明)「じい散歩」(藤野千夜)「老~い、どん」(樋口恵子)「じじばばのるつぼ」(群ようこ)「老人初心者の覚悟」(阿川佐和子)「定年夫婦のトリセツ」(黒川伊保子)「老後の資金がありません」(垣谷美雨)「すぐ死ぬんだから」(内舘牧子)「やばい老人になろう」(さだまさし)と、多くの高齢者系の書籍(笑)がリストアップされます。中には啓発本でなく小説もありますけどね。
今回読了した「すごいトシヨリBOOK」も、そんな中の1冊。作者はドイツ文学者でエッセイストの池内紀さんです。
「トシをとると楽しみがふえる」というサブタイトルの通り、なかなか前向きで面白い内容の本でした。老いに抵抗するのではなく、老いを受け入れて、自分らしく楽しくトシをとろう。まぁこんな内容です。「心はフケていないと思うこと自体がフケている印」「心がフケたからこそ、若い時とは違う命の局面がみえてくる」。ほがらかに老いを楽しむノウハウがつまったおもしろい本でした。
中でも著者が「老いの進行を知る」ということで作成した、老化早見表による「老いの分析」は面白かったです。「老人は過去を捏造する」という内容には、大笑いでした。「老いと病」や「老いの楽しみ」も、参考になることが多かったです。ボクもお医者さんとの付き合い方や人生の楽しみ方を、再考するきっかけをいただきました。
まだまだ迷える高齢初心者のボクとしては、諸先輩方のいろいろな生き方を、今後も大いに参考にさせていただきたいと思っています。さて、次は何を読もうかな?
これは面白そうだな…と言うことで、早速アマゾンでポチさせていただきました。
(私の場合、だいたい月20冊位本を買うんですけど、人が推す本は「たしかに…」って感じで納得することがほとんどですね。ウチのカミサンが本読んでいるのは見たことないですけど…。)
今の日本の平均年齢は48.6歳で世界第2位みたいですけど、書店に行くと「高齢者の生き方」的な本や年金関係の本が本当に多いですよね。クラシックコンサートだと「平均年齢70歳?俺が最年少?」って感じで、日々、日本の高齢化を実感しております。
これからもよろしくお願いします。
ボクは定年退職を機会に蔵書の9割を処分し、それ以降「本は図書館から借りる」という生活スタイルにチェンジしました。
それにしても、毎月20冊の本を購入し、年間200回以上お店でドイツビールを飲み、1日2万歩歩き、GARMINの高級機種をサクッと買い、相当回数のジャズやクラシックのコンサート会場に足を運ぶりゅーとさんの生活ぶり。いろんなご事情があってのことでしょうが、正直申しあげて驚愕しています。