風の吹くまま

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★NHKスペシャル「高倉健が出会った中国」

2005-11-19 | 雑感

NHKスペシャル「高倉健が出会った中国」(19日放送)を観た。

東京映画祭で観た「単騎、千里を走る。」とそのときの張芸謀(チャン・イーモウ)監督の舞台挨拶の感動をよみがえらせた。映画祭でも上映されたこの映画のメーキング・フィルムでもそうであったが、この映画の製作を通じた高倉健と現地の中国人スタッフ(出演者のすべて現地にすむ素人の人々)との交流に瑞々しい共感を感じた。

最近の日中関係は冷めている。60年も前に政府・軍隊の始めた戦争の傷が今も両国間に深い溝を残している。そんな冷めた政府間の関係とは別に、この映画作品を通じて結ばれた日本人と中国人との交流の姿を観てすこしほっと気分だ。

民族、国、生まれた環境は違っても、人は同じことに喜び、悲しむ、そして祈る。同じように生まれ、その時代を生き、そして死ぬ。日々のメディアが伝えることに流されず、自分の目で見て感じそれを知るということは大切なことだと思う。知らないということは偏見を生む、そして偏見は差別を生む。

今回の映画とその制作の過程を通じたこの番組は、そんなことを改めて考えさせるものだったと思う。


21日(月)には、NHK BSハイビジョンで「高倉健  日中の壁を越えた絆」(20:00-21:50)の2時間スペシャルが放映されるようであるので楽しみだ。

コメント (8)
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