血液検査の基準値
検査項目 単位 |
A 病院 |
B医院 |
町健康診断 |
C医院 |
D医院 |
総cholesterol mg/dl |
130~219 |
150~219 |
- |
150~219 |
- |
HDL cholesterol mg/dl |
40~99 |
46~86 |
40 以上 |
40~80 |
40~75 |
LDL cholesterol mg/dl |
50~139 |
- |
119 以下 |
- |
0~139 |
中性脂肪 mg/dl |
30~149 |
50~149 |
149 以下 |
50~149 |
45~150 |
γ-GTP IU/I |
15~90 |
70以下 |
- |
16~73 |
0~60 |
クレアチニン mg/dl |
0.7~1.2 |
0.61~1.04 |
0.45~1.14 |
0.65~1.09 |
0.3~0.9 |
尿酸 mg/dl |
3.0~6.9 |
3.7~7.6 |
7.0 以下 |
0~7.0 |
2.3~5.7 |
血圧 収縮期 mmHg |
- |
- |
129 以下 |
- |
- |
拡張期 mmHg |
- |
- |
84 以下 |
- |
- |
PSA (前立腺) ng/ml |
- |
- |
4.0 以下 |
- |
- |
上記は血液検査の各項目の基準値の一部を示した数字です。各病院や医院はそれぞれ検査機関に
採血した血液を送って検査しており、その結果が患者に届けられます。この表の数字は2002年から
2013年の間に東京都、千葉県、福島県で受けた各医療機関での血液検査の際に受取った検査表に
記載されておりました。各検査機関による基準値は何故か異なります。
血液検査結果には基準値を超えている項目にチェックマークがつき、医師の診断を指示されます。
総コレステロールは検査機関による差異はあまりありませんが、LDLコレステロールは119から
139mg/dlまでありその差は17%もあります。尿酸はこの表では最高と最低の差は33%、γ‐GTPは
28%もあり、検査機関によって大きく異なります。どうして基準値は同じ数字ではないのか。
「基準値とは健常人の95%が含まれる下限値と上限値の範囲の値であり、この値をはずれたものが、
即疾患の有無を示すものではありません。また測定した施設によって基準値は若干異なります。」
と表示している大学付属病院もあります。
しかし、町の定期健康診断検査結果にチェックマークが付いた人は、病気を心配して医者に行きます。
例えば尿酸の基準値が6.9mg/dlの検査機関で7.4mg/dlの結果が出た人は痛風が心配になり
医者に行きますが、基準値が7.6mg/dlの場合は基準値内となりチェックマークも付かず医者には
行きません。
基準値とはやや異なる話ですが、以前、毎月診断して貰っているクリニックで血圧測定をしたとき、一度
だけ145/85の結果が出ました。医者からすぐ血圧低下薬を服用する様指示されましたが、1回だけの
数値で薬を飲むことは納得出来ず断ったことがあります。通常は120~130/60~70でこのクリニックの
医者には毎月測定して貰っていたので平常の血圧をよく知っているにも拘らず投薬を勧めて来ます。
日本の降圧剤の市場は2010年で9、144億円、2018年の需要は1兆400億円と予測されております。
血圧(収縮期)の基準値を10mmHg下げただけで製薬会社の血圧低下薬の売り上げが数百億円
増加したと言う話もあります。基準値の増減だけで医療費が大きく変わります。どの数字が正しいのか。
一度、基準値の違いについて医師に尋ねたことがありますが、「何故かよく分からない」と言われました。
基準値はあくまで参考値として考えればいいのでしょうが、患者側での判断はかなり困難です。
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