食べ物日記   元気 一番

健康へ気配りしながら主に食事を!

お餅つき

2015-01-05 09:11:15 | 社会・平和

 昭和四十年私が十歳前後に杵を使ってお餅つきをしていた。父が杵を母が臼横で餅を中央に集める。柔らかくなるとのし板の上で円くもむ。あんこを餅に入れる。のし板で手伝いをしながら私は時間の隙間に食べる。
 今年は我が家で杵を使ってお餅つきをした。道具は歴史ある石臼、技術は十歳前後の経験と記憶が頼り。窯は数年前に購入のバーベキュー薪コンロ。セイロはコンロに合わせて調達。臼台は日曜大工し。のし板はテーブル、くっつき防止にポリプロピレンシートを利用。
私と長男とで杵と臼横を担当。セイロでもち米を蒸すこと、もち用の餡の調達そしてのし板上で円くもむ役を家内と嫁と孫。もちろん私たちももむ役にも。
 朝六時に起床、身づくろい後コンロに薪を入れて火を焚いてセイロ最下段の鍋にお湯をつくる。七時過ぎに大量のお湯(沸騰水)ができた。一部を小分けて鍋には水を足す。分けたお湯は臼を温め用に。もち米は一升五合セイロを二段重ねして蒸す。八時前には下段が蒸しあがる。温められた臼に蒸し米を入れる。
「さあ餅つきだ」米粒が飛散らなくなるまで杵で捏ねてねばりを出す。その後二人で息を合わせて「ぺたぺた」。家内は臼が欠けないように「力を入れずに打て」「欠けた石が餅に入らないように臼底は混ぜないように」などと邪魔をする。ソフトに扱われたため米粒が消えるに時間がかかる。餅の温度は下がってくる。「もうこの程度で」とのし板に運び皆でもむ。粒は多いようで気になる、また大きさも揃わない。しかし石は欠けないこと、少しくらい温度が下がっても円くもめること、餡を入れて食べると美味しく食べられることが判った。孫は早くから餡餅を口に入れている。少し間をおいて二臼目。息も合って、臼に付着もせず上手にできた。のし板に運び、この臼から飾り餅も作った。
 私たちも子も一段落すると餡餅をほおばってにこやかにお餅つき談義に花が咲く。もちろん朝「おばあちゃん今日は何食べるの」と言って起きてくる孫もそばで口の周りを白くしてご満悦だ。

コメント
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