ミステリーハンターは保育園の管理栄養士である三十二歳女性。タイを旅する。
タイは発酵食品の先進国。食材としてお茶が使われている地域があるからとミステリーハンターになる。店先には日本とは違って、色取りの良い野菜たちが多い。興味津々でおばちゃんに聴きながら紹介して行く。たまには口に入れる。とうとう見た目にもすごそうなつけものが現われた。すぐに目をそらせたくなる色や見栄えだ。
しかし彼女は材料や漬け方などを聴いて判断できるのだろう気にせず口に入れる。感想が「漬け方が日本では短期間だが、これは長期間なためよく漬かり酸っぱさが多く出ている。が深みもあり美味しい」と。栄養士さんとはこんな人たちなのかと別世界の住人に感じる。
お茶を材料にした漬物はガムのように「噛んで出す」ものだった。歯磨きいらずとか。「お茶」は茶葉の水に溶け出す成分のみを利用しているが、食べれば多くの健康成分も利用できる。彼女は番組で茶葉を食材として利用した自分流の料理を作り紹介している。
数日後「ミリン」の良さを紹介した番組があった。どちらも人が造ったもの。食べ方や食の深さを新世界発見の興奮で聞く。
写真はベトナムの庶民料理(美味しいものでした)