「言葉」の力
前大統領のオバマ氏。初当選時の言葉が、10月22日朝日新聞に紹介されていた。
「私を支持しなかった皆さんの票は頂けなかったが、皆さんの声に耳を傾けます。私は皆さんの大統領にもなるつもりです」。言葉の力を説明する記事である。
トランプ大統領が当選の際、競ったヒラリー・クリントン氏の退き方に見事さを感じた記憶がある。長い歴史を持つ、アメリカの大統領選。負けた人は相手を祝福して退くことで、アメリカは一つに纏まり進んで行けるのだ。そう理解できた。多数決社会(民主主義社会)の先進国だと。
この言葉を知り、改めてオバマ氏を思い出し、その穏やかさを懐かしんだ。そして期待する。武力を使わずに、北朝鮮のごとき「ガキ大将」を改心させる「言葉」があることを。さらにそれを上手く相手に理解させる「人」が出て来ることを。