ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ナニワトンボ 2020<10月>

2020-10-21 | ・ナニワトンボ

<10.15>

強風下の溜池で

2年ぶりの兵庫のナニワトンボ。前回の9月下旬から時期を遅らせると、よい具合に水落としが進んでいました。
ところが、秋晴れの下、予想外の強風が吹き荒れ、産卵にはいかにも厳しい状況です。気温は21℃で推移。

どこで待つか。風の影響が少ないポイントを探し回るうち、11時過ぎに飛んでは止まる連結態を見つけました。
多分交尾後で日向で産卵のタイミングを計っている様子でした。♀は何と翅端に褐色斑がある個体です。

連結態 




約5分後の11時10分頃、草地に連結態が飛来しました。♀には褐色斑があり、間違いなく先程の連結態です。
駆け寄った途端に連結を解除、しばらく♂が警護して約2分間の単独産卵。特徴ある翅の撮影には好都合でした。

連結産卵


♀ 単独産卵












次の連結産卵は11時35分頃、即時に単独産卵に移行し1分程で終了。約2分間の休止後に飛び去りました。
連結産卵はピントが合いませんでした。極短時間で連結を解いてしまうのは、風が強いためと思われます。





♀ 静止 産卵直後 日当たりのよい場所で休止




12時20分頃、交尾態で飛んできて朽木の向こう側に着地した個体です。距離を詰めると飛んで行方不明に。

交尾態


見失ってから10分程経過した12時半頃、連結態で飛来して約2分間産卵しました。これで3対目です。
相性が悪い連結産卵、強風のためか何時になく激しく動き回って殆どヒットしませんが、ラストチャンスでした。

連結産卵








12時45分頃、いつの間に来たのか、砂地の交尾態を見つけました。飛ばないと全く分からない状況です。
目撃した2対とも木の枝には止まらず、水が落ちた池底にいました。風の影響なのか初めて見るパターンでした。
当然のごとく産卵を待ちましたが、近くには飛来しませんでした。以下は、同一個体が移動したものです。

交尾態








♂ 静止 縄張り行動







2020.10.15 兵庫県

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ナニワトンボ 2019<9月>

2019-09-28 | ・ナニワトンボ

<9.26>

気を揉む

昨年、ナニワトンボの撮影に兵庫に行き、交尾、連結産卵とも撮れず悔しい思いをしています。今季は大阪です。
4年前に撮影しているものの近時の情報はありません。溜池の水位はまずまず良好で待機の♂が見られて一安心。
11時半までに♂が多数集合しましたが、♀の気配がないまま正午を経過。天候が回復した前日の反動なのか。
さすがに気を揉みましたが、12時5分頃、遅まきながら待望の交尾態が姿を見せました。現地の気温は26℃。

交尾態


2分後、移動




5分後、再び移動。今度は直ちに飛立って見失いました。産卵に向かった気配です。



前回は同時に数対の交尾態を目撃しましたが、2対のみ。飛来した♀を捕捉して高い梢に止まった交尾態です。



最初の産卵は12時14分頃。見失った交尾態が産卵していました。発見が遅れて約1分間で連結を解きました。

連結産卵


この♀は約20秒間、単独産卵を続行しました。

♀ 産卵




♂ 飛翔 極短時間の産卵警護


約7分間の空白があって12時22分頃、次の連結態が飛来。動きが激しく広範囲を移動して追うのが大変です。
そもそも日陰で産卵しますが、草に潜って余計に厄介。約3分半の産卵にも拘わらず、撮影チャンスは殆どなし。

連結産卵




2対目の産卵が終わって約6分後の12時32分頃、産卵中の連結態を発見。最後の産卵で35分の終了でした。
産卵時間は12時14分頃から約20分間、目撃は3対のみで♂の数からして賑わいを欠いたまま終わりました。











♀ 静止 産卵後休止 単独産卵なし


♂ 静止















2019.9.26 大阪府

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ナニワトンボ 2018<9月>

2018-09-30 | ・ナニワトンボ

<9.28>

虚しく終わる

3年ぶりのナニワトンボ。連結産卵の撮影に兵庫に行きました。前後が雨でこの日だけが青空という好条件です。
初めての溜池ですが、水落ちは順調で産卵環境はまずまず。11時頃に♂がちらほら水辺に出てきました。
ところが、滅多に♀が現われず、交尾の目撃は1回で撮れない位置。連結産卵を見ないまま虚しく終了しました。
外れは覚悟の上とはいえ、何度も行けないので好天で成果なしは堪えます。時期が悪かったか。最高気温26℃。

正午過ぎ、単独産卵を目撃しました。15分程前に見失った交尾態の♀であったのか、発見後約3分間打空産卵。
笹藪のなかを飛ぶのでなかなか姿が見えません。撮影に苦労しましたが、唯一見られた産卵です。

♀ 産卵




約20秒間静止して卵を排出


約30秒間飛翔した後、約1分間休止して樹上に飛ぶ


♂が集まっていた明るい野原に姿を見せた♀です。すぐに飛び去りました。

♀ 静止




♂ 静止 縄張り行動
















池の多数派はマユタテアカネです。各所で交尾、連結産卵が見られました。
縄張りの領域に侵入してくると当然争いますが、後方に接近してもこの♂は飛ばずに並んで静止していました。

後方はマユタテアカネ♂


<マユタテアカネ> 交尾態 ♀は大半が翅に褐色班のあるタイプ

2018.9.28 兵庫県

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ナニワトンボ  2015<9月>

2015-09-30 | ・ナニワトンボ

<9.29>

河内の秋

計画してから数年が経過、なかなか機会がなかったナニワトンボの撮影です。今年こそはと、大阪に行きました。
行くからには交尾、連結産卵を撮りたいものですが、初めてのトンボであり、下見で終わるのは覚悟のうえです。
見当をつけていた溜池に到着すると水落ち前、早めに見切って移動しました。情報なしの遠征の辛いところです。

次の候補地にしていた河内方面の溜池に10時前に到着。意外な所で縄張りの♂を見つけて取りあえず初撮影。
時間とともに♂が増えてきましたが、とても産卵場所とは思えないので池を巡りました。快晴で最高気温28℃。

♂ 静止




















産卵適地を探していると交尾態が林を通過して着地。産卵ポイントをその近辺に絞ることにして待機しました。

交尾態


11時を過ぎると♀を待つ♂が増え、時に木陰に♀の影。期待出来そうです。

♂   静止






11時半、交尾態が一斉に現われました。どれを撮るか迷う程続々と出てきます。

交尾態




同じ木に2対












交尾は数分間で終わり連結産卵に移行するので、交尾撮影時には産卵していますが、撮影を後回しにして大失敗。
交尾態が多いので安心しきっていたところ、いざ撮ろうとすると連結産卵が極端に少ないのです。
縄張りの♂に追い回されて連結態が姿を消してしまう一方、休止する連結態がが目立ち、産卵を再開しません。
交尾は20分程で見られなくなり、正午を過ぎての約30分間に2対の連結産卵を目撃したのみで終了しました。

連結産卵






連結態 産卵休止






♀   静止 連結産卵後


休止中に卵を排出

2015.9.29   大阪府

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