ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ヤブヤンマ 2024<7月①>

2024-07-11 | ヤブヤンマ

<7.7>

異種間連結

北関東のマルタンヤンマのぶら下がりを撮影した林では、ヤブヤンマが異常な程に飛び回って探雌していました。
3♂はいたようですが、♀は見当たらず、林内でマルタンヤンマ♀に突っかかる行動を目撃しています。

13時35分頃、マルタン♀を追って林外に出た♂が草叢で縺れて連結。50m程の範囲を高速で往復しました。
3分程飛び続けて交尾を試みますが成立せず、水路の上の木に止まろうとしたのが最初の場面です。

ヤブヤンマ♂とマルタンヤンマ♀の異種間連結 一瞬の静止


高く飛んで2回目は林縁の高い樹上に着地 1秒で飛ぶ


3回目の着地 さらに高い樹上に5秒間止まり、飛んだ瞬間に連結を解いた 連結して約3分後


連結解除後の♂




探雌行動中の一時休止






樹上の♂のぶら下がり

2024.7.7 群馬県

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ヤブヤンマ 2024<6月>

2024-06-17 | ヤブヤンマ

<6.16>

朝方雨の日

朝方までの雨で遅れるとみて、ヤブヤンマの羽化撮影に行きました。現地では知人2人が先行して観察中でした。
羽化をしっかり見る方々で、探す手間なく2♂、1♀を撮影。どれも開翅後で、期待した遅い時間の羽化はなし。
雨にかなり打たれたか10時半を過ぎても飛ぶ気配がありません。10時から晴れて最高気温29℃まで上昇。

♂羽化後 8時には開翅していた


池中の石で羽化した♂ 日陰の個体は翅や複眼に雨滴が長らく残っていた






♀羽化後 水面から30㎝位であるが草のなかを這い上がっての羽化




<オオアオイトトンボ> ♀羽化 同じ小池に生息

2024.6.16 東京都

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ヤブヤンマ 2023<8月>

2023-08-07 | ヤブヤンマ

<8.4>

猛暑日の産卵

8月に入り1日空けて2日から再び猛暑日。ヤブヤンマの生殖活動は早朝か日暮時になっていると予測されます。
果たして猛暑の日中に産卵するのか、様子を見に行きました。8月にもなれば産卵意欲旺盛な♀がいるはずです。
結果、1♀のみですが産卵に飛来しました。その行動の顛末です。探雌行動は見られません。最高気温37℃。

11時20分頃 到着時すでに産卵していた♀が樹上に止まる


12時40分頃 やや低い所に降りてきた 産卵はまず間違いなし ただ何時になるか


12時50分頃 産卵開始






産卵できない場所で試す様子




気にいった朽木に何度も戻ってきて産卵






13時35分頃 約45分間の産卵を終了 池近くの低木に静止


14時40分頃 樹上に移動 池から離れないので夕方に再び産卵すると思われる

2023.8.4 東京都

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ヤブヤンマ 2023<7月②>

2023-07-24 | ヤブヤンマ

<7.23>

異変

多摩のヤブヤンマの産卵撮影です。初回15日は1♀のみの飛来で、スズメバチに襲われて逃げてしまいました。
6月下旬に羽化を見に行っていますが、羽化殻も未成熟も目撃できておらず、今季の異変を感じています。

12時から待機して、やっと今季初の産卵を撮影しました。前回同様、♂は飛来せず活性化には程遠い状況です。
若い♀も見られ、活動時期が後寄せになっているのならよいのですが。昨日、梅雨明けし快晴。現地は32℃。

到着時の正午過ぎに産卵していた2♀のうちの1♀ 数分間で姿を消す




12時半頃に飛来した若い♀ 産卵基質が分かっていない様子で何度も石に止まり、約20分間転々と移動






20分程して2♀同時に飛来しました。若い方は先程の♀とみて追いませんでしたが、画像で確認すると別個体。

13時10分頃 同時に飛来した2♀のうち若い方で美しい個体 もう一方の♀を撮影中に消えていた




同時に飛来したもう一方の個体は到着時にいた♀の再来 腹部第9、10節に泥が付着している








この♀は石の壁の苔を好んで産卵していた


約20分間産卵して近くの樹上に休止 約2時間後に姿を消した


コシボソヤンマの成熟♂が飛来して池を飛び回った後、静止しました。以前、当所で未成熟♂を目撃しています。
知り得る生息地からは直線距離で約2キロ、林の中を飛んで来ているようです。

<コシボソヤンマ> 若い♂

2023.7.23 東京都

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ヤブヤンマ 2023<7月①>

2023-07-14 | ヤブヤンマ

<7.10>

他力の交尾態

都区内の公園では、各所でヤブヤンマ♂のぶら下がりがいやに目立ち、マルタンヤンマの倍以上を目撃しました。
気温は37℃、ここまで上昇すると通常は不活性ですが、この時期の若い♂の行動パターンは異なるようです。
午後に探雌が活発化して、あるいは交尾に遭遇するかとの願望が現実になり、有難いことに他力で撮影しました。
現地で出会った、観察力のある知人が交尾態の樹上への着地を見届けていたお陰です。

交尾態 13時過ぎに撮影






交尾目撃の前後は近くのポイントで数頭の♂がバトルを展開していましたが、♀がとくに多いわけではありません。
上の♀は1時間半程前に7、80m離れた場所で目撃していて、12時半頃に移動していました。

交尾する前の♀のぶら下がり 11時半頃の撮影


♀のぶら下がりは他に1頭のみ






♂、♀とも成熟前の個体の目撃はありませんでした。

午前のぶら下がり♂


探雌して争っては休止する♂ いずれも成熟度は同程度で綺麗な個体ばかり








久々に見た高い梢のオオヤマトンボです。

<オオヤマトンボ> ♂ 静止

2023.7.10 東京都

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