<9.12>
愕然
オオサカサナエの後は湖岸でメガネサナエの産卵撮影。ところが、初日に行った浜は♂も殆ど見ない状況でした。
諦めて別の浜に行くと異常発生した藻が打ち上げられ白砂を覆っています。今夏の高気温の影響か驚きました。
夕方まで待っても目撃は3♂で愕然。しかし、このまま帰るわけにも行かず、翌日のこの浜に望みを託しました。
翌朝は一変して数え切れない程の♂が縄張り。藻による直接の影響はないようです。しかし、♀が現われません。
7時頃、突然1♂がホバリングを開始。岸辺でホバリングする♂は少数ながら、長い時は2分程続きました。
大概は縄張りに侵入した♂と争うと直ちに戻って砂浜に止まります。ホバリングのパターンはよく分かりません。
湖岸に押し寄せた藻の上でホバリングする♂
ホバリングは8時頃になると殆ど見なくなって9時40分頃が最後
最低限のホバリングは撮影しましたが、肝心の産卵は5時間待って♀の目撃自体が1回。あり得ない状況でした。
8時頃、打水を見た辺りに接近して♀を発見した途端、縄張りの♂に捕捉されて交尾態で上空に消えました。
打ち上げられた藻と波打ち際の空間で卵塊形成する♀ 直後に飛び♂に捕まる
石の上で縄張りする♂
砂浜の♂
2022.9.12 滋賀県
<9.11>
不運続き
コシボソヤンマの産卵撮影を続行していましたが、出会いがなく、10年来経験のない事態になりそうです。
トンボの生態撮影の成否の過半は運。そろそろ幸運が巡ってくる頃と思い、オオサカサナエの交尾に賭けました。
結果、湖畔に近い丘陵で正午前から14時過ぎまで2日間待機して、飛来する交尾態の姿すら目撃なく失敗。
暑さに強いサナエで、好む日向で待つのは相当堪えました。2日とも最高気温は32℃。
13時半頃、地面近くのシダにいた♂ 12時半頃に♀、13時頃に別の♂を目撃している
約10分後に同じ♂が戻って3分程止まる 相当敏感な個体が多いなかで比較的ゆったりしていた
2022.9.11 滋賀県
<9.12>
前日に♀を目撃した台地での待機を決め込み、微妙な頃合いで現われる♂が♀を捕捉することを期待しました。
1♀が姿を見せ、♀を探して2♂が飛来しましたが、すれ違い。♂、♀それぞれ止まりを撮って終了です。
正午頃に現われた♂ かなり敏感ですぐ姿を消す
♂が去って約2分後、♀が姿を見せ10分程近辺に留まる
約3分後に小移動
再び約3分後に少し上に移動 やはり3分後に近辺から姿を消す
♀が姿を消して約30分後、12時45分頃の♂ 5分程で飛び去って以後は♂、♀とも目撃なし
2022.9.12 滋賀県
<9.1・2>
琵琶湖のサナエ(その2)
メインのオオサカサナエ、産卵に飛来した♀を目撃したものの、撮影前に行方不明。湖岸で♂は見ていません。
丘陵の草叢で、初日の午後に3♂、2日目の朝に2♀を撮影。丘陵でのメガネサナエの目撃はありませんでした。
♂ 静止
別個体
2020.9.1 滋賀県
♀ 静止
2020.9.2 滋賀県
別の林、飛んできた交尾態が樹上高く止まりました。完全に葉隠れで、どこから撮っても種の判別ができる程度。
1回で交尾態が撮れる程、甘くはありませんでした。
交尾態
2020.9.1 滋賀県
<9.1>
琵琶湖のサナエ(その1)
この時期の天候と日程が合わず、長年行きそびれていた琵琶湖のサナエ。今季こそは台風接近前に決行しました。
初日夕方と翌日の朝にオオサカサナエ、メガネサナエの産卵を狙いましたが、撮れたのは初日のメガネのみです。
2日とも真夏の天候で最高気温34℃、台風の余波か、風が出て夕暮れ時の湖面は波立っていました。
15時頃、湖岸に到着すると、初見のメガネサナエ♀がホバリング中。静止して約30秒間卵塊を形成しました。
飛んで水面際で打水して再び静止、次に飛んだところでタイミングが悪いことに♂が現われて逃げられました。
♀ 産卵 静止して卵塊形成
約4分後、近くの岸辺の砂地で卵塊を形成する♀を発見。先程の♀が戻ったとは思えず別個体のようです。
別個体 卵塊形成
飛立った後、打水するまでの間は激しく飛び回るので全くヒットしません。着地して打水を数回繰返しました。
飛翔 打水後
卵塊形成
卵塊がこの程度になると飛ぶ
最終回の卵塊形成。この後、翌朝も産卵の目撃はなく、この2♀を逃していたら遠征が徒労になるところでした。
同じ時間帯、♂は数頭を目撃。岸辺近くに来て延々とホバリングする個体も見られました。
♂ 飛翔 ホバリング
♂ 静止 縄張り行動 時々飛んで巡回
2020.9.1 滋賀県