<4.20>
不運
遠征の主目的はフタスジサナエの羽化です。昨年は当地でオグマサナエを撮っていますが、フタスジは4年ぶり。
同じ池でタベ、オグマ、フタスジの順に羽化しますが、最後のフタスジの時期の見極めにはとくに悩みます。
道中の渋滞で遅れ、必死で山を登り詰めて9時を回って到着。時期は的中、2頭がすでに翅を伸ばしていました。
息つく間もなく探してヤゴを発見。すぐに定位して一安心。後は撮るのみでしたが、大誤算の羽化失敗でした。
快晴で最低8℃、最高気温は高めの24℃。東京は冷えて14℃の日でした。
9時18分頃 定位の♂
9時30分頃 裂開 虫が飛びついた
複眼が抜ける
9時34分頃 ここまでは順調に見える
9時38分頃 肢がすんなり抜けない
肢が抜けたところで力尽き休止に至らず 羽化進行が止まる
撮影時は気付いていませんが、裂開した途端に飛びついた虫に刺された様子(2、3枚目)。トンボも当方も不運。
一帯での羽化の目撃はフタスジサナエのみで4♂、2♀でした。うち3頭は1mの範囲内にいました。
♂ 羽化 9時15分頃 上のヤゴ発見前の個体
羽化失敗の判明まで約20分間のロス。急ぎ次を探しましたが、進行が最も遅い個体も脱出後で挽回不能でした。
♂ 羽化 9時52分頃 暗い所で最後に羽化した個体
同 10時17分頃
同 10時40分頃 開翅して珍しく35分以上飛ばず
♀ 羽化 9時52分頃
同 約3分後
同 10時7分頃
2022.4.20 愛知県