ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

コサナエ 2018<4月>

2018-04-24 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.20>

遅い時間の羽化・第三弾

東京は今年3回目の夏日。昨年行っていない都下のコサナエの羽化撮影です。開始時間が遅いので助かります。
例年より数日早めて行きましたが、春のトンボの出現状況から終わっている可能性があります。さてどうなるか。
10時半頃に到着すると2頭が羽化中。後が続きませんでしたが、池の中には上陸しそうなヤゴが見られました。
11時を過ぎて、続々とヤゴが上陸、一斉に羽化が始まりました。この日は30頭近くが羽化したようです。
当地は11時前後がピークの時間帯ですが、気温が高い割に30分程遅れました。最低10℃、最高気温26℃。

草陰で羽化するので見過ごしがちなので、ヤゴを探す方が効果的。11時半頃、発見した2頭のヤゴの顛末です。

11::34 左のヤゴが定位した所に右のヤゴが上陸




11:37 小競り合いの後、左にいたヤゴが向きを変えて定位


11:59 休止


12:02 脱出




12:03 脱出直後


12:08 右にいたヤゴも向きを変えて15分遅れて定位した模様で、裂開していた


12:09 複眼が完全に抜ける


12:10


12:12 後肢が抜ける前


12:14 休止 奥は先に羽化を始めた左の♀


奥の♀


手前の♀ 休止期約7分


12:21:43 脱出開始


12:21:50


12:21:52 脱出完了まで9秒


12:21::53 


12:22 脱出直後


12:27 翅の伸張


2頭の羽化進行状況


12:35 左の♀は12:42、右の♀は12:56に開翅と同時に飛立つ


♂の羽化です。早くも10時半頃に羽化を始めていました。

休止


脱出


脱出直後


肢の伸張


開翅


飛立ち後


♂ 羽化直後 別個体

2018.4.20 東京都

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クロスジギンヤンマ 2018<4月>

2018-04-23 | クロスジギンヤンマ

<4.19>

遅い時間の羽化・第二弾

先週、クロスジギンヤンマの羽化がいち早く見られるの神奈川西部の池に行きましたが、羽化殻2個を見たのみ。
今季は羽化時期が早い様子の他のトンボとは異なるようなので、約1週間待って多摩の池に行きました。
前日雨で夜間の気温がやや低く、運がよければ遅い時間の羽化が期待できます。最低10℃、最高気温は22℃。
池を回ると複数の羽化殻が見られ、相当数が早朝に飛立った模様。残っていたのは羽化不全の1頭のみでした。

転戦を決断した9時過ぎに上陸するヤゴを発見。刺激しないよう見失しなわないよう、ヤゴの行方を凝視します。

9:09 上陸したヤゴ 


問題はどこで定位するか。撮影可能な場所でないと折角の発見も無駄になります。なかなか厳しい位置に定位。
撮り易い場所に多くの羽化殻が見られるのに、日が高くなると目立つ場所では羽化しないのか。

♂ 羽化 9:20 定位




定位して約32分、裂開が始まっていましたが、風が吹いて草が被り撮影不能。複眼が出てから姿が見えました。

9:54:22


9:54:25


9:54:31


9:54:38


9:55:44 肢が完全に抜けて休止 


9:56 休止期




10:20 休止期は約27分 間もなく脱出開始


10:22:54 脱出 開始から完了まで6秒


10:23:05 脱出直後


この後、風が強くなって向きが変わり、草が被って翅の伸張期は大半が撮影不能でした。

10:39 翅の伸張


11:04 腹部の伸張


12:11 開翅 定位してから約2時間51分




12:14 飛立ち直前 開翅して約3分で飛立ち


近くの樹上に静止 翅は閉じている


羽化の撮影中、早くも♀が飛来。かなり敏感ですぐ姿を消しますが、おそらく同じ♀が何度も現われました。
まだ♂は飛んでいません。

♀ 産卵








右奥にヤゴの姿

2018.4.19 東京都

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フタスジサナエ 2018<4月>

2018-04-21 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.17>

遅い時間の羽化

オグマサナエの羽化に丁度よい頃と予測して、4年ぶりに愛知の池に出かけました。天気予報は午後から雨。
到着時は全く気配がなく、ヤマサナエが1頭羽化中でした。低気温で羽化が遅れていることを期待して探します。
9時半過ぎ、周回して探索を始めた地点に戻ると2頭が羽化中でした。翅が伸張していて不覚を取りました。
羽化中は識別できませんでしたが、画像を見るとフタスジサナエ。どちらにせよ西のコサナエ属の羽化は初めて。
オグマに代わり、すでにフタスジの羽化が始まっていました。例年より1週間は早いのではないかと思われます。
結果、4♂、1♀の羽化を見ることができました。最高19℃、最低気温9℃。

羽化 左♂ 右♀




♂ 羽化 発見時


♀ 羽化 発見時




10時半を前に2頭とも飛立ち、これまでかと断念して池を眺めていると、上陸しそうなヤゴを発見しました。
諦めるには早いようで、周辺を探し直します。狭い範囲で、この時間から10分程の間隔で3♂が羽化しました。

水中のヤゴ この個体は上陸せず


最初の♂の発見時は、裂開して複眼が抜けた段階でした。開翅まで約1時間15分かかりました。

♂ 羽化 10:37


10:37


10:39


10:40


10:41 肢が完全に抜けて休止


10:50:46 休止期は約9分 脱出開始


9:50:58


10:51:11 脱出完了まで25秒


10:52 脱出直後


11:02 翅の伸張


11:19


11:52 開翅 


開翅しても気温が低過ぎるのか飛びません。13時頃、雨が本降りになると歩いて移動しました。

13:18




2頭目の♂が10数分遅れで羽化を始めていました。開翅は最初の♂の10分後、12時2分でした。

♂ 羽化 休止


脱出直後


翅の伸張


開翅


3頭目の♂です。1頭目から約25分遅れ、おそらくこの日最後の羽化です。発見時は裂開して肢が抜ける前。
開翅は12時12分、開翅まで約1時間10分でした。

♂ 羽化


休止


脱出


脱出直後


翅の伸張


開翅 

2018.4.17 愛知県

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ホソミイトトンボ 2018<4月>

2018-04-15 | ・ホソミイトトンボ

<4.12>

夏日の産卵

東京は今年2度目の夏日になりました。都下の公園でホソミイトトンボの産卵撮影です。最高気温は26℃。
11時頃、気温の上昇とともに連結態が次々に現われ、産卵基質が少ないので1ヵ所に集中して産卵しました。

交尾態


最初の連結態が産卵を始めると、2対が加わって3対の連結産卵になりました。

連結産卵










草叢から飛んだ交尾態が止まった枯枝では別個体が産卵中。珍しく交尾態と連結産卵が同時に撮影できました。

交尾態と連結産卵 干渉する♂




潜水産卵


♀は水中に






交尾態に干渉する♂が2頭に



2018.4.12 東京都

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ムカシトンボ 2018<4月②>

2018-04-13 | ムカシトンボ科

<4.9>

暗転

朝の気温が低い予報、前回の様子からムカシトンボの羽化撮影にはベストと想定して、再び同じ沢に行きました。
脱出前を撮らないと終われません。狙いの個体を9時頃に発見しました。仕事は終わったも同然で後は撮るのみ。
ところが、羽化が進捗しません。よく見ると、複眼が出た段階で羽化が止まっていました。信じたくない状況。

羽化不全


すっかり意気消沈してしまい、気力が萎えたこともあってか、羽化が見つかりません。羽化殻3個を見たのみ。
どう見てもこの日は少ない様子です。今季は羽化の開始が早かったものの、集中する日がないのかもしれません。
諦めて下山する帰り道、やっと♀を発見。13時を回ったところで、遅い時間に羽化を始めていました。
運にも見放され、これにてムカシトンボの羽化撮影は断念です。最高気温は22℃、最低2℃。

♀ 羽化






♂ 羽化直後 静止

2018.4.9 東京都

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