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例えば、向陽中の去年の適性2の問題から抜粋した良問です。
純粋に理科的な問題ですが、この問題は理科好きな子供にとって
さほど難しくはない問題です。
熱膨張 という言葉を知っていれば、簡単に説明のつくことです。
もちろんこの言葉を知らないのが普通ですから、
空気が温められると期待の体積が増えること
また、増えることによって空気が中に入っている水を下向きに押す力が
発生すること、これによって水が飛び出す。
この2つが書かれていないと減点でしょう。そこに物事を論理的に考えそれを
きっちり表現することが問われています。
その部分が書かれていれば問題ないわけです。
ですから、文章で書くときの論理を書ける力を
育てること、これが大切です。
しかし問題はその後です。
「もっと高く水が飛び出るようにするためには
どのようにすればよいでしょうか。
あなたが考える3とおりの工夫を説明してみましょう」
あなたが考える3とおりの工夫を説明してみよう。」
とあります。
工夫ですから、模範解答と一緒でなくてもいいのです。
模範解答は
1.アルミ缶の水の量を減らす
2.もっと熱いお湯をかける
3.水を入れた容器をひやしておく
それ以外にも ストローの口を細くする などもいいと思います。そのようなアイデアは実は
理科的な遊びをどれくらい取り組んできたかという経験値に依存します。
ものの現象をみたとき、どうしてそうなる? という 好奇心とその現象に対する自分なりの
理由を探す癖を持っている人が受験を成功させるために必要です。
疑問をもつことは理系、文系にかかわらずとても大切な力なのです。
明日は算数・国語の力のバランスについてお話しします。