2/1〜2/5
トム・マイヤーズのAnatomy Trains®︎の公式教育プログラム、アナトミートレイン・ストラクチュラルインテグレーション「ATSI」
その二段階目にあたる「ストラクチュラル・エッセンシャル」6講座のうちの、「足アーチ&脚」「腹部、胸部&呼吸」の実技部分(講義はオンラインにて受講済み)と、「テンセグリティーとしての脊椎」の講義&実技を受講してきました。
コロナ禍を乗り越え、そして日本に居ながらにして、トムから直接指導を受けることができた幸運。
他の講座も含め7日間連続!で精力的に指導してくれたトム、そして通訳の佳織さんはじめ主催のキネティコスの皆様とアシスタントの方々には本当に感謝です。
さて、身体が機能的かつ安定して動くことができるようにするには、意識無意識にかかわらず、誰しもが多かれ少なかれ持っている緊張や防御反応による「こわばり」といったようなものを手放す必要があります。
そのために、まず必要なのが体性感覚の活性化。
体性感覚とは、皮膚で感じる表在感覚と、筋肉や腱、関節などで感じる深部感覚のことです。
実は、動物は体性感覚から適切な入力があると、運動がスムーズになる仕組みをもっています。
そして、その体性感覚を活性化するのにとても有効なのが、人の手による外からの刺激です。
自分で自分を触って起こる変化と、人から触られることで起こる変化は、神経伝達のルートに違いがあり、圧倒的に後者の方が効果的。
だから、動きを良くするためにの誰かから「手」を加えてもらうことは、それこそとても有効な「手段」となり得ます。
ただし、「手」の加え方が身体構造に沿った安全なものでなかったり、それを受け取る側が相手を信頼している状況でなければ、逆に防御反応を引き起こし、身体が緊張してしまうという本末転倒な結果となってしまうことも。
それえゆえ「手」を使うアプローチを用いる人は、身体構造の深い理解と個体差を読み取る力に加え、相手に信頼安心してもらえるような在り方が問われるのです。
これらを高いレベルで身につけたい!それがこのコースを選び学ぶ、今の所の、わたしの目的。
なぜ、今の所かというと、、、
実は、このコースでは、さらに踏み込んだところまでのアプローチを学ぶからです。
それは、防御や緊張のパターンを長い間手放すことができずに、それが形として残ってしまっている部位のファシア(目に見え触覚で捉えられる結合組織)に徒手で圧を加えつつ、受けている人にも動いてもらうようなアプローチです。
ファシアをわかりやすく例えるなら、いくつも重なったラップのよう。
動きの悪いところでは、そのラップの間が粘り気のあるものでくっついていて、ラップ同士が滑りにくくなっています。
また、その状態が続くとファシアは本来持っている長さを失っていきます。
そのようなファシアの滑りにくくなっているところに水分を供給し、ラップを破いてしまうような急激な力を加えることなく丁寧に引き伸ばして本来の長さを取り戻し、動きやすく快適な状態にリモデルしていく。
それは、ガッツリ!組織に「手」を加え、交感神経系をも賦活するようなアプローチでもあります。
(セッション全体では最後に副交感神経系ともバランスをとります)
私は、これがきるようになるには、まだまだ、まだまだ、練習が必要だと感じています。
講習中に、何度かトムの「お手本」を受ける機会に恵まれました。
それは、かなり強い力であるのに、安全で心地よくもあり、身体がクリアになり動きやすくなる、そういう「手」でした。
流石にトムのレベルには到達できないとしても、私が安全にこのような「手を」届けられるようになるのか?
今後は、講習のビデオや手技の復習、さらに次の講習を通じて、これらをじっくり見極めていこうと考えています。
それでも、そこまで踏み込んだアプローチとは別に、この講習を通じてセッションに応用できることが、たくさん見つかりました。
特に姿勢評価については発見が多かったです。
また、この講座で自分なりに得ることのできた「手」の感覚は、とてもとても大切にしていきたいです。
人の「手」が持つパワフルな可能性に気づけた素晴らしい5日間。
本当に充実した時間でした。
ペアを組んで、一緒に教え合えた仲間たちにも感謝です。
痛かったり下手くそだったりするわたしのアプローチにも、丁寧にご対応くださりありがとうございました!
そして、、わたくし、すでにトムロスになっております、、、
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