【時代、国、社会…個人への影響は強い】
少年漫画原作のドラマ『金田一少年の事件簿』がまたまたリメイクされて放送されている、とのことでねえ
昔々からジャニーズの若手スターさんとうんと若いスター女優さんの卵がヒーローとヒロインを務める人気シリーズ…だよね?
この前放送された回をなんとなく観てみたのですが、アガサ・クリスティー作品はじめわりかし多くの海外ミステリーを観たり読んだりした今では
「あー、そうそうそうそう。
日本のミステリードラマってほんっとうにこう。
こうも同じなのは、何か刷り込みたい意図があるのか?」
と感想を持ちました。
お若いスターさんたちは頑張っているし、久しぶりにテレビで拝見したりょうさんは相変わらずお美しい…なんといってもあの美しい声の素晴らしさよと感じたのだけどね。
昔は好きだった『相棒』シリーズでもほんっとにそうなんだけど。
この手の日本ミステリー作品における犯人は、己の欲やメリットではなく
「組織のため」
「誰かの仇討ちのため」
罪を犯すってパターンが多すぎる~。
大儀、までいかないんだよ。
組織の存続、かわいそうな誰かの敵討ち。
つまり犯人自身のために罪を犯すパターンが全然ないのだ。
海外ミステリーだと、特にアガサ・クリスティー作品なんか顕著だけど
・お金(自分への経済的メリット)のため
か
・愛欲のため
に犯人はたいてい事に及びます。
数少ない例外『オリエント急行殺人事件』と『そして誰もいなくなった』が人気作ではあるけど、普通に考えたら、とんでもないリスキーな事を成し遂げるには、成功したときの大きなメリットと勢いがなければ成り立たないだろうなあ…としみじみ思ったものだ。
それまで私が慣れてきた日本のポピュラーミステリー小説・テレビドラマ作品とは全然違う犯人の動機。
組織のため、人のため、自分が殺人犯となり死刑になるリスクを負う…どころか喜んで命を捧げる。
これって歪んでません?
現実ではどんな罪も犯しちゃいけないのは当たり前だけど
「そりゃ、そうするしかないよね」
って納得するかな…なんとも他人や組織に都合がよすぎる捨て駒にされてると思う。
『忠臣蔵』が日本でずーっとずーっと愛されるのは
「みんなが殿様の敵討ちのために命を捧げるからだ」
と言う説があって、それを美化しすぎるのってなんか…誰にとって都合がいい刷り込みだ?って冷めちゃうよね。
松本清張さんの『黒革の手帳』にはモデルになった実際の事件があって、それでは犯人は
「男のために」
罪を犯すんだよね。
でも清張さんは自分の作品では
「自分の夢のために、自分の幸せを手に入れるために」
主人公に罪を犯させる。
私は勝手にこの創作に
「他人のために生きるな、自分のために生きてくれ」
っていう清張さんの愛を感じてしまうんだなー。
悪役みたいな外見の彼だけど(すいません)、描く小説には救いようもない現実と共に必ず女性たちへの確固たる愛がある…と私は感じるから。
過酷な現実を美化して描かないって、当事者には嬉しいことなんじゃないかな…。
実際連載当時彼の作品は女性に広く支持されていたというし。
ドラマ版じゃダメよ、大事なとこぜったいに変えちゃうから(笑)。
どの作品も本当にそう思います。
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「あー、そうそうそうそう。
日本のミステリードラマってほんっとうにこう。
こうも同じなのは、何か刷り込みたい意図があるのか?」
と感想を持ちました。
お若いスターさんたちは頑張っているし、久しぶりにテレビで拝見したりょうさんは相変わらずお美しい…なんといってもあの美しい声の素晴らしさよと感じたのだけどね。
昔は好きだった『相棒』シリーズでもほんっとにそうなんだけど。
この手の日本ミステリー作品における犯人は、己の欲やメリットではなく
「組織のため」
「誰かの仇討ちのため」
罪を犯すってパターンが多すぎる~。
大儀、までいかないんだよ。
組織の存続、かわいそうな誰かの敵討ち。
つまり犯人自身のために罪を犯すパターンが全然ないのだ。
海外ミステリーだと、特にアガサ・クリスティー作品なんか顕著だけど
・お金(自分への経済的メリット)のため
か
・愛欲のため
に犯人はたいてい事に及びます。
数少ない例外『オリエント急行殺人事件』と『そして誰もいなくなった』が人気作ではあるけど、普通に考えたら、とんでもないリスキーな事を成し遂げるには、成功したときの大きなメリットと勢いがなければ成り立たないだろうなあ…としみじみ思ったものだ。
それまで私が慣れてきた日本のポピュラーミステリー小説・テレビドラマ作品とは全然違う犯人の動機。
組織のため、人のため、自分が殺人犯となり死刑になるリスクを負う…どころか喜んで命を捧げる。
これって歪んでません?
現実ではどんな罪も犯しちゃいけないのは当たり前だけど
「そりゃ、そうするしかないよね」
って納得するかな…なんとも他人や組織に都合がよすぎる捨て駒にされてると思う。
『忠臣蔵』が日本でずーっとずーっと愛されるのは
「みんなが殿様の敵討ちのために命を捧げるからだ」
と言う説があって、それを美化しすぎるのってなんか…誰にとって都合がいい刷り込みだ?って冷めちゃうよね。
松本清張さんの『黒革の手帳』にはモデルになった実際の事件があって、それでは犯人は
「男のために」
罪を犯すんだよね。
でも清張さんは自分の作品では
「自分の夢のために、自分の幸せを手に入れるために」
主人公に罪を犯させる。
私は勝手にこの創作に
「他人のために生きるな、自分のために生きてくれ」
っていう清張さんの愛を感じてしまうんだなー。
悪役みたいな外見の彼だけど(すいません)、描く小説には救いようもない現実と共に必ず女性たちへの確固たる愛がある…と私は感じるから。
過酷な現実を美化して描かないって、当事者には嬉しいことなんじゃないかな…。
実際連載当時彼の作品は女性に広く支持されていたというし。
ドラマ版じゃダメよ、大事なとこぜったいに変えちゃうから(笑)。
どの作品も本当にそう思います。
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