爆弾処理班の緊張感 －映画 ハート・ロッカー－

今年の米国・アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞など主要部門を総なめした“ハート・ロッカー”。上質なドキュメンタリー映画を観ているようでした。
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◆戦争映画

街のあちらこちらに仕掛けられた爆弾、遠くから誰かが米軍兵士に銃口を向けている街・バクダッド。
そこで働く爆弾処理班3人。彼らのイラクでの任務は、365日。

『モスク近くに、爆弾のワイヤーらしきものを発見』
という情報を元に現地に向う処理班。

防弾服に身を包み、一歩一歩近づいてみると、道路の真ん中にそれらしきものを発見。
慎重にワイヤーを切断。ホッとした瞬間、近くにさらにワイヤーらしきものを発見。
周囲を慎重に探すと、道路には大量の爆弾が埋め込まれている！

一つひとつワイヤーを切断する処理班。
近くの建物で起爆装置に手をかけようとする現地人・・・。

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この映画、こんなシーンの連続です。

爆発シーンや爆発物を処理するシーンを淡々と描いているんです。
でも、ものすごい緊張感！
観客はまるで、彼らと一緒に大量の爆弾を処理している感覚に陥りますよ。

良質なドキュメンタリー映画を観ているようでした。
アカデミー賞にナットクです。
満足。


◆戦争の怖さ

1960年代までの米国の戦争映画は、いわゆるヒーローもの、カッコイイ戦争ものばかりでした。映画を観ていても、観客はちっとも“痛くない”映画、それが米国の戦争映画だったように思います。


戦争の悲惨さが描かれた本格的な戦争映画が出始めたのは、米国がベトナム戦争で負けて以降だと思いますね。

私は、ベトナム戦争で捕虜になった仲間を助けに行く、“ディア・ハンター”が印象に残っています。


さてこうしている間にも、パレスチナやイラク、アフガニスタン、アフリカのあちらこちらで、紛争は続いているんです・・・。悲しい現実。


紛争のない世界が、早く実現しますよう・・・！

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