「ツイテルね～」「うん、ツイテルね」

先の３連休での話です。鹿児島中央駅で、上り九州新幹線の車内で発車を待つ数分間。で、なんともツイテル気分になりました。“過去と他人は変わらない”。だったら、ツイテルと思いたいですね！
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◆発車を待つ車内で

上り九州新幹線の車内に入ると、７～８割の乗車率。車両中央の空いている席にこしかけ、本を取り出しました。

横を見ると、５０歳代のご夫婦が前の席を自分たちの方に向け、足を伸ばして発車を待っています。
『鹿児島は暑いばっかりで、全然、たいしたことなかったな』
『うん、暑いし、食べ物はたいしたことないし』
と眉間にしわを寄せて会話しています。
どうやら鹿児島への旅行が、期待を下回ったようです。その後も、不満を言い合っていました。

お客さんが次々と乗り込み、混んできた車内にあって、前の座席に足を投げ出してブツブツ不満を言う夫婦。

通路を挟んで横に座っていた私は、な～んか、イマイチの気分。


◆ツイテルね

１～２分すると、後部座席に７０歳代のご夫婦が腰掛けました。

『列車がホームにきてて良かったね。ツイテルね』
と奥さん。
『うん、ツイテル』
と優しそうな声で相槌をうつご主人。

『鹿児島はおいしいものがいっぱいあったね。楽しかったね』
『うん、楽しかった！』。

奥さんが“ツイテル”“楽しかった”とご主人に話しかけ、ご主人はそれに応える会話が続いていました。
後部座席の会話なので、二人がどのような顔で話しているのかはうかがい知れませんが、楽しそう。

なんとも幸せな気分になりましたよ。


２組のご夫婦は、鹿児島に旅行に来て、宿に泊まり、鹿児島のおいしいものを食べ、観光地をめぐった。ひょっとしたら同じような旅をしたのかもしれません。
でも旅を終えての満足度は、７０歳代のご夫婦の方が断然高いようです。


“過去と他人は変えられない”
と言う言葉があります。

事実は、いくら悔やんでも思い通りに修正はできませんよね。
だったら、事実を“ツイテル”“楽しかった”と振り返るほうが、断然幸せです。

九州新幹線の車内で、そんなことを思ったＹＨです。


昨日、今日ののあなたは・・・？
もちろん、ツイテル一日でしたでしょう？

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